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クールトーク。第4弾 植物の味を開拓する、井上隆太郎のエディブルフラワー農園(後編)


山に広がるこだわりの植物とミントの個性

千葉県鴨川市で様々なエディブルフラワーとハーブを栽培している井上隆太郎さん。後編では、ハウスから車で15分ほどの距離にある井上さんが管理する山の中へ。以前住んでいた老夫婦から受け継いだというこの山にもたくさんのハーブが。ハウスと同じくここにも井上さんのこだわりがしっかりと反映されていた。



—山の土地を整えるというのは大変だったのではないですか。

この山は、以前の持ち主であるご夫婦が30年かけて大切に育てられてきたので、すでに素敵な植物がいっぱい植えられていました。ただ受け継いだ時には、そのご夫婦が山から降りて4年経っていたので、もちろん鬱蒼としていて。ツツジの木をこの冬だけで500本、杉の木を20本くらい伐採しましたね。伐採した杉の木を使って、今ログハウスも作ろうとしています。



—この山で育てられている植物たちも食材として卸しているのでしょうか。

山菜はもちろん、桜や金木犀の花、椿なども卸していますね。あともみの木の新芽もたべられるんですよ。この山の水が綺麗なので、流通できるものはいっぱいあります。これから果樹系の木を増やしていこうと思ってるんですけど、果樹の実の蜜気を出すために蜂を飼い始めたら蜂蜜作りがすごく面白くなってしまって。


—蜂蜜の生産までやられているのですか!

2年前から趣味レベルでやっています(笑)。蜂蜜を完全無農薬で作るのって難しいんですよね。西洋ミツバチという元々日本にいない品種なので、ダニに対する免疫がなく普通だったら農薬を使うんですけど。それでも薬使わずになんとか作ってます。


—井上さんが育てている植物や花たちも無農薬を徹底されていますよね。

そうですね。まっすぐに育てるとか、できるだけ実を大きくするとか、そういった植物にとって不自然なことはあまりしたくないので。


—無農薬でこれだけたくさんの植物を育てるのは大変に思えるのですが。

みんなそう言いますけど、実際はそんなことないですよ。まずは、細かいことを気にしないことですね。葉っぱが虫に食われていても、花が無事に咲いてくれればそれでいい。花を収穫することが目的なので。あとは、植物選びが重要ですね。ここでは、世界各地にある雑草みたいなものを選んで植えているので、農薬がなくても育っていくんです。


今回案内していただいた山とハウスでは、どちらもミントの育成が行われていた。水耕栽培で育てられるミントは葉が小さく細いものが多いのだそうだが、井上さんの育てるミントは生き生きとした葉を身につけ、豊かな香りを放っていた。


—ミントだけでも数種類育てられているとか。

現在、7種類ほど育てています。


—それぞれの特徴を教えてもらえますか。


まずはうちの主力である“イエルバブエナ”。モヒートの本場キューバで使われているのはこの種類です。特徴としては、メントールのスーっとした感覚はありつつ、マイルドな味わいがします。


北海道ミントの“北斗”です。育てるのが難しい種類ではあります。日本産のハッカって他と比べてメントール感が強いんですよね。日本産のものでは他にも“姫ハッカ”なども育てています。


他にも、柑橘っぽいスパイシーな香りがするのが“オレンジミント”、表面に白い毛が生えていて、葉っぱを強くこすると甘い香りがする“バナナミント”。“チョコミント”っていう種類もあって、名前の通りこするとチョコミントアイスのような匂いと味がします。


—これらのミントはやはりお酒などの飲み物に使われることが多いんですか。

もちろんお酒に使われることは多いですが、葉っぱだけをむしってサラダに混ぜて食べたりもしますよ。すごく美味しいです。あとは炒め物にしたり、煮込みに使うシェフもいらっしゃいますね。


—今回は、井上さんが所持しているビニールハウスと山を見せていただきました。当初に比べて土地は増えているんですか?

増えていますね。最初は200坪くらいだったんですけど、今ハウスが1200坪、山は1500坪くらい借りています。それに加えて、今年の秋は田んぼを何面か借りて古代種の麦を無農薬で育てる予定です。それが少しでも収穫できれば、mitosaya(※千葉県大多喜町の薬草園蒸留所)でウイスキーとして出してみたいなぁと思ってます。他にも、ワインなど加工用のぶどうの生産もやりたいと思っています。今、鴨川には棚田がいっぱいあるんですけど、それを生かして作りたい。千葉の鴨川が、ポルトガルみたいな風景になったらいいじゃないですか。


―まだまだ大きく広がっていきそうですね。

鴨川がハーブやエディブルフラワーの一大産地になっていけばいいなと思っています。


Text: Ririko Sasabuchi, Yoshiki Tatezaki
Photo: Eisuke Asaoka

GRAND ROYAL green
https://www.grandroyalgreen.com/
Instagram: @grand_royal_green

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