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「クールトーク。共同開発」制作ミーティング 第二回


好奇心を止めない、価値ある一着

インスピレーションをもらえたり、こだわりを感じられたり、何かを始めるきっかけになったり。そんなトークを軸に、クールなモノやコトをみんなで楽しむ場「クールトーク。」初めてとなる共同開発企画がスタート。第一回から引き続き、6名の開発チームメンバーがデザインに込めるべきストーリーに向き合い、今回の特別企画にふさわしい一着を生み出そうとアイデアを投げ合う。


具志堅:今思ったんですけど、一旦ニットは全く関係ないところで、「もしもこういうのだったら」っていうのをみんなで話し合って、それをニットで表現したらどうなるかという方向がいいかもしれない。

根子:こういう世界がほしい、みたいな?

具志堅:大きく言えば。

米倉:もしも自分が超億万長者になって、服も欲しいものも何でも買える状況で何の服を買うのかって考えたら、もはや……僕は多分Tシャツ一枚しか買わないかもしれない。冬も夏もTシャツ一枚しか着ない。

山木:その心は?

米倉:もう冷暖房の効いた環境に常にいて。億万長者だから。

根子:外に出ないかもしれないですね。

米倉:外に出ない。一年中Tシャツしか着ない、年収5兆みたいな……。


根子:その言い方、小学生の会話みたい。

山木:さすが最年少。

根子:5兆円儲けてる人が欲しがるニット?

米倉:そう。

根子:でもそれは面白いかも。

山木:その話だと、別にハワイだろうが北極だろうが、どこで着てもいいニットみたいなものがもしあればいいかなとは思う。お金の上下じゃなくて気温の上下で、例えばひんやりするニットとかはある?

具志堅:それこそ高校野球の子が着てるアンダーシャツにしても普通のジャージにしても、さっき見せた赤いニットと全く同じ編組織なんですね。大きいので編むか小さいので編むかという違いで、極端な話そこまでニットって言ってしまうと、アンダーシャツもひんやりするやつもあるから……。

山木:でもそれって手法としては面白くて、アナログ的な話なのかもしれないけど、見た目や概念としては新しいっていう。そこはすごく今までの話の過程とはつながるところはある気がする。


RIKU:フィニッシュの部分でもらう人が関与できたりできないかなと思っていて。結局、出来たものって俺らの好奇心を提供しているだけで、受け手の好奇心とリンクするかどうかは分からないようなところがあって。それをつなげるっていうか、例えば最後のフィニッシュの部分はもらった人が何かやれるっていうふうにできたら。

根子:いいですね。

RIKU:ずっとしゃべらずに考えてたんだけど、結局僕らが今話してることは僕らの中でしか成立しない可能性があるから。

山木:もうちょっと寄り添ってもいいよねっていうふうなことだよね。

RIKU:俺たちは、逆の立場でどうしたら応募してみようと思うかなって。臭いが付かないニットってつくれるの?

具志堅:臭いが付かない? ん〜、それでいうと、和紙の糸があって、和紙って防臭性があると言われていて。最近よく靴下とかでも和紙の糸を使ったものっていうのはある。ただ、和紙ってやっぱり紙だから切れやすいんだよね。編みにくくて、和紙100%よりも和紙50%ポリエステル50%とかにはなると思う。

山木:さっき言ったお金持ちの話も気温の話もそうだけど、いつでもどこでも着られるとか、臭いがつきそうなところに行ってもその後人に会いに行ける、みたいな。

RIKU:いつどこにいてもいいからね。クラブに行っても大丈夫、汗をかいても臭いがしないってなったら、つまり好奇心を損なわないってことにもなるよね。

山木:それ一着持っておけば旅にも出られるベストなものっていう。


山木:和紙ってアナログなものだよね、かなり。歴史があるものだから、そこにトッピングとして本当に今最先端の要素を混ぜてみるとかっていうのも一つの表現としてはいいのかなっていう。

RIKU:白Tってみんな着るじゃん。

具志堅:僕も着てるけど、これを和紙でやるってこと?

RIKU:そう。

具志堅:それもいいね。それぐらいシンプルな方が本当に着やすいし、それだったら僕も着たいし。


RIKU:白Tってあっても困ることないじゃん。それで形が良くてサイズ感がしっかりしていて、なおかつニットでって面白いじゃん。白Tニット。かつ、臭いが付かないとかってなったら最高。俺も欲しいかもって思っちゃうし。

山木:しかも伝えられるもんね。何着てるのってなったときに、実はこういう糸を使っててこういうやつなんだよっていうのは面白いよね。

米倉:それにしましょう。

具志堅:僕、デザイナーだから、自分が着たいものっていうより、人に着てもらいたいものだったりこれを作ったら面白そうっていう方に集中してやっている。けど、今回、主体性を持って自分がしたいっていう好奇心にもつながってる。それは自分のブランドでは普段やらないことだから、今回のプロジェクトではそれができるのでチャレンジしたいから、っていう意味でもすごくいい……!


短い時間ではあったが議論を重ねるにつれて、自然とメンバーの距離感も縮まっていった。煮詰めてみたり、目線を変えてみたり。曲がりくねりながら絶妙なグルーヴを生み出すジャムセッションのように展開したブレストを経て、6人のアイデアは固まったようだ。

ディテールにもこだわっていく彼らの次回の制作ミーティングの模様もお見逃しなく。


【プロフィール(写真右から)】

山木悠
世界を放浪後、インタビューブック『CURIOSITY』を2014年に編集・発表。現在はイベントやブランドのディレクション、プロデュースの他、『CURIOSITY3』を鋭意製作中。また、自身が主宰する《engulfer》ではさまざまな企業と企画を手掛ける。楽しい仕事求む。

岩本幸一郎
写真家。2015年から写真家・平間至のもとでインターンをしたのち、文化出版局写真部を経て2018年に独立。以後、ファッションフォトを中心に活動している。
Instagram: @iwamoto_koichiro

RIKU OSHIMA
スタイリスト。イギリスのロンドン・カレッジ・オブ・ファッションに留学し、2016年よりメンズ・ウィメンズ問わず、ファッション誌・アーティスト・ショーのスタイリングを中心に活躍する。
Instagram: @rxixkxux

具志堅幸太
イギリスのファッション名門大学セントラル・セント・マーチンズへ留学。2016年にファッションデザインニットウェア科を卒業。現在は日本を拠点に、自身のブランド「Kota Gushiken」を展開する新進気鋭の若手ニットウェアデザイナーとして活躍する。
Instagram: @kotagushiken

根子敬生
アートディレクター/グラフィックデザイナー。「クリエイティブの現状を問い、新たな答えを提案することを目的とする」デザイナー・アーティスト集団CIVILTOKYOの一員として活躍。

米倉強太
映像作家。『MEN'S NON-NO)』の元モデルという経歴を持ちながらグッチやユリウス、サイラスそしてユニクロと幅広いブランドの広告映像をディレクションしている。
Instagram: @gotayonekura

Produce: Hiroshi Inada
Text: Yoshiki Tatezaki
Photo: Junko Yoda

着る人の好奇心を刺激する一着が生まれそうな共同開発プロジェクトが進行中。
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