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茶道家・松村宗亮が考えるアートとお茶のコラボレーション


お茶のポテンシャルを最大限に引き出す

首相官邸から野外フェスTAICOCLUBまで、領域を問わずに活躍し、お茶のカルチャーを世界中に発信し続ける茶道家・松村宗亮。昨年11月には自由が丘にどら焼きのお店[Dolala]をオープンさせるなど、アグレッシブにシーンを牽引する彼の近況を伺いながら、お茶と異業種のコラボレーションの可能性についても話を聞いた。


―様々な領域でご活躍されていますが、現在のメインの活動は何ですか。

メインというとなかなか難しいですね。もちろんお茶会もさせていただいていますし、教室の運営もしています。[Dolala]が始まったのが昨年の暮れなので、最近はお店に関係したお仕事も増えています。



―お店を始めた経緯を教えてください。

抹茶を飲む機会が少ないなと感じることが度々ありまして。普段は横浜で教室を開いているのですが、一般の方にお茶を出したりする際に、「抹茶ってあまり苦くないんですね」とか「こんなに美味しい飲み物だったんだ」みたいなリアクションをいただくことが意外にも多かったんです。お茶に携わる者として、やはりたくさんの方に飲んでいただきたいじゃないですか。お店のメインはどら焼きなんですけど、抹茶も飲めるお店が作れたらと考えている中で、色々なご縁やタイミングが重なり昨年の11月にオープンしました。



―お店で出されている食材は、どれもこだわりが詰まっていますよね。

お茶はもちろん、クリームに使われている豆乳だったり、できるだけ有機のものを使うようにしています。それは自分自身子供ができたりする中で、口に入れるものに対して関心が高まったことが一因です。小麦粉や牛乳、卵も使っていませんので、小さなお子様でも安心して召し上がっていただけます。



―アートがディスプレイされた店内も目をひきますね。

KAWSのような海外のアーティストの作品もありますが、国内のアーティストの作品が多いです。お店なので招き猫もありますよ。これは若佐慎一さんの作品で、日本画の技法で書かれている招き猫なんです。この掛け軸のようなディスプレイは立体的な構造だから、乗せるだけでグッと前に出てくるのが面白いでしょ。



―以前からアートは好きですか。

好きですね。お茶をやっていると、自分で道具を選ぶ機会がやっぱりありますから。一口にアートと言っていいのかわからないですけど、色々なプロダクトだったり、作品を手に取ることは多いです。またお茶って、過ごす時間や空間を、どんな風に作り上げるかが重要視されている。ですからその要素という意味で、内装や音楽、茶器など、空間を構成するもの一つ一つにこだわりが詰まります。


―販売されているお茶缶もアーティスティックなものですね。

世の中に出ているお茶缶って、当たり前だけれど漢字がドンっと入っていたり、色も緑か茶色…みたいなソリッドなものが多いじゃないですか。いかにも「和」というものが多いけど、そういうものだけじゃなくてもいいかなと思うんです。これはJUN INOUEさんというアーティストとのコラボレーションのものです。イノウエさんの作品は、アブストラクトな感じがするんですけどポップなところが素敵で。禅に通ずるかのような墨跡だったり、無駄なものを削ぎ落としている印象も受ける。あとは缶だからこそ、ずっと置いておけるのも魅力のひとつ。お茶だけでなく、何か別のものを入れておいてもいいですし。


―つい手に取りたくなるデザインですよね。

ありがとうございます。音楽だったり、洋服を選んだりするような感覚で、お茶も選んでもらえたら。日本茶に限らず、紅茶だってコーヒーだって「お茶」というカテゴリで大きく括ったら毎日飲むものですよね。そういう日常に密接なものが美しいと、豊かな感じがするじゃないですか。缶の中に入っているお茶は京都の宇治のもので、お店でも使っています。抹茶としてだけではなく、スムージーだったり、お菓子作りにも使えますよ。



―色々な企業やアーティストともコラボされていますし、場所を問わずにパフォーマンスをされていますね。お茶の世界の人としては珍しい感じもします。

確かにそうかもしれません。でもお茶のいいところって、誰とでもセッションできることだなって思うんです。最終的には時間と空間の作り方ですから、音楽や映像と合わせてもハマるし、パフォーミングアートとかは当然めちゃくちゃ相性がいい。究極的に何とでも合わせられると思っています。でもそれって最近だけの流れでもない。過去の文献をあたると、江戸時代には三味線の演奏者や歌舞伎役者と一緒に、お茶のパフォーマンスをしていた記録が残っているんです。つまりコラボレーションという手法自体も、本質的にはクラシックに適っている。僕がやっていること以外にも、もっと色んなことができるはずだし、お茶と他のものをコラボさせて、何かを表現する人はこれから増えていくんじゃないでしょうか。


JUN INOUEが手がけた[Dolala]の茶缶を、KODEメンバーに抽選で100名にプレゼント!ハイクオリティな「お茶」も楽しみながら、秀逸なパッケージデザインで「アート」としても使うことができる。二つの楽しみが詰まった新しいお茶の世界を体験しよう。


応募期間:2019年4月16日(火)11:00 ~ 2019年6月10日(月) 9:59

詳細はKODEメンバーに登録/ログインしてチェック。


本キャンペーンは終了しました。




Dolala
営業時間:11:00~17:00 不定休
住所:東京都目黒区中根1-23-5
TEL:03-5726-9830
Instagram:@dolala.tokyo
https://dolala.tokyo

松村宗亮
1975年横浜市生まれ。英国国立Wales大学大学院経営学科卒(MBA)学生時代にヨーロッパを放浪中、日本人でありながら日本文化を知らないことに気づき、帰国後茶道を始める。2009年横浜関内にて茶道教室[SHUHALLY]を開始。茶の湯をもっと自由に!もっと愉しく!というコンセプトによる活動が共感を呼び、国内外を問わず多数の茶会を開催。

Text : Shunpei Narita
Photo : Eisuke Asaoka

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