search search

大いなる可能性を秘めるハンドパンを操る先駆者・久保田リョウヘイ


久保田リョウヘイがハンドパン奏者になった理由

スイスで2001年に生まれた新しい楽器ハンドパン。優しい音色からエネルギッシュな力強い音まで幅広く鳴らせるUFOのような不思議な形をしているこの楽器を知っている人はまだ少ないのではないだろうか。そんなまだ発展途上中ともいえる楽器に魅了されたのが、現在ハンドパン奏者として活躍する久保田リョウヘイ。彼がハンドパン傍らに現在まで歩んできた道のりと、その魅力について語っていただいた。


―ハンドパンは珍しい楽器ではありますが、久保田さんとハンドパンとの出会いを教えてください。

高校1年生ぐらいのときに始めてハンドパンの存在を知りました。You Tubeでいろんな楽器の奏者を見あさっていたら、水にハンドパンを浮かべて遊んでいる映像が出てきて。最初にそれを見たときに、「何かアメリカの新しいおもちゃなんだろうな」と思っていたんですけど、また他の関連の映像を見たらヨーロッパの石畳の街なかで、ハンドパンを演奏している人の動画が出てきて衝撃を受けたんですよね。すごくパーカッシブなんだけどメロディアスな音色で、見た瞬間「あ、たたいてみたい」という思いが溢れ出てきて。で、調べていくうちに、どんどん虜になりました。


―かなり衝撃的な出会いだったんですね。

最初は趣味で触っていたんですよね。元々は、音楽が聞けていろんな人が行き交うようなお店を作りたいと思って、その夢を叶えるために飲食店に就職したんです。でも、就職して初めての休みの日に何もすることがなくて、すごくハンドパンが叩きたくなってしまって。それでまた隅田川とかで練習したり、仕事終わりは渋谷のストリートで演奏してそのまま始発までずっといるみたいな生活を続けていました。


―いつ頃からハンドパン奏者としての道を選択されたのですか。

ビョークのマヌ・デラーゴというドラマーがハンドパン奏者なんですよ。その人がライブでハンドパンを演奏している映像を見たときに、自分は何で今ここで働いているんだろうと思ってしまったんですよね。でもやっぱり、音楽が聴ける溜まり場みたいなお店は開きたいという気持ちはあったので、「もし世界中をハンドパン持って回ってからお店を出したらどうなるだろう」って想像しちゃったんです。そうしたら「絶対そっちの方が面白い」と思ったので、働いていた飲食店は辞めることにしました。


―その潔さがいいですね。

やっぱりすごく勇気が要ることだったけれど、当時18歳だったので、何やってこけても死ななけりゃどうにかなるなと思っていて。辞めた次の日に、夜の吉祥寺のサンロードでハンドパンを演奏したら1人の男性が名刺をくれて、よく見たらFMヨコハマのディレクターさんで。次の日には小山薫堂さんのラジオに出演することになりました。その後そのディレクターさんが「紹介したい人がいる」と言って。それが今のレーベルの代表でした。


―本当は海外に行く予定だったのが、その前にどんどん決まっていったんですね。

縁とタイミングがちょうどよかったんだろうなと思っています。


―そんな久保田さんを今の状況に導いたハンドパンですが、久保田さんの思うハンドパンの魅力を教えてください。

あの楽器の面白いところは、いろんな国の要素を持っているところというか。スイスで生まれた楽器ではあるけれど、いい意味でアジアっぽさもあるし、西洋的な部分も入っているし、どの部類にもすっと入っていけるような楽器だなと思っています。


―割と演奏する人によって個性の出る楽器ではあるんですね。

そうですね。すごく分かりやすい楽器だと思っています。そういう意味では誰でも演奏しやすい楽器だと思ってるのですが、買って始めるまでは、やっぱり1台20万とか30万出さないと始められないので、やっぱりそこのハードルが高いとは思うんです。一方で、演奏方法も確立されていないし、これがいい悪いなどがあまりないので、すごく始めやすいと思うんですね。1台買えば誰でも多分曲はつくれるし、不協和音にならないんですよ。どこたたいてもきれいな和音になるので。


―久保田さんご自身で、いろんな人がハンドパンに触れられるようなワークショップを開かれていたりもしますよね。

そうですね。やっぱりいろんな国のハンドパンがあって、国によっても音色だったり、色だったり、音の数だったり、鉄っぽいやつもあって本当に多種多様なんです。見ていてもさわっても音を聞いても面白い。今、ハンドパン普及と製造の為に、金属加工の世界的産地である三条市に移住し、地域協力隊として活動しているのですが、もっとハンドパンを身近なものにしてほしいなと思ってイベント開催しました。


―今後ハンドパンを自身で楽しんで演奏できる人が増えるといいですね。

楽しみです。この間「19歳でハンドパン始めました」みたいな人が出てきて、2年前の自分を見ているかのようで。ちょっと恥ずかしくもあり、うれしくもありみたいな。どんどん下からも来ているし、いい循環がこれから生まれてくるんだろうと思ってます。


―先ほど撮影の時にMoriMori LED ランタンスピーカーで音楽を流しながら撮影をさせていただきました。いかがでしたか。

すごく雰囲気がありますよね。最初スピーカーだって気づかない。ランタンの火の部分もLEDだから危なくないし。もっと大きいものがあっても面白そうですね。


―では、最後に今後の展望を教えていただけますか。

やりたいことはたくさんあって、癒しの音楽もやりたいし、ドラムですごいテンション上げて踊らせるような音楽やトラックメーカーがつくっているエレクトロニカの曲も好きだし、ボーカルの人ともやりたいし……。だからいろんな可能性のあるところから、自分がやっていきたいところをピックアップして、CDを出して、いろんなところで演奏させてもらいたいですね。



久保田リョウヘイ
高校生の時に見たハンドパンに衝撃を受け独学で演奏法を習得。渋谷・原宿でのストリート演奏が話題となる。現在は新潟を拠点に活動中。ソロ演奏だけでなく、様々な楽器やDJとのコラボまで演奏のスタイルは幅広い。FUJI ROCK FESTIVAL ‘19出演。

https://www.ryohei-kubota.com
Instagram: @rkhang

Text: Ririko Sasabuchi
Photo: Eisuke Asaoka

Locations:
mokuhon (Instagram: @mokuhon)
Pour~café’


KODEメンバー限定で50名にMoriMori LEDランタンスピーカーをプレゼント! オイルランプのような光に癒されながら音楽に浸ろう。


本キャンペーンは終了しました。


SHARE