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シンゴスターの2トーンピンズ・コレクション

70年代後半のUKでパンクとジャマイカのスカが融合してできた音楽ジャンル、2トーン。偉大なるスペシャルズと2トーンレコーズの創立者ジェリー・ダマーズは、レーベルのイメージキャラクターとして、タキシードにポークハイハットでキメこんだ伊達男、ウォルト・ジャブスコを生み出した。スタイリッシュでポップなウォルト・ジャブスコのTシャツやピンズは、界隈でディズニーキャラクター顔負けの大人気ぶりを博し、今では2トーンムーブメントを象徴するシンボルになった。注目の映像制作会社ODDJOBの代表であるシンゴスターの圧巻のピンズコレクションを拝見しながら、その2トーン愛について語ってもらった。


「(ウォルト・ジャブスコのピンズを指差しながら)スペシャルズ、セレクターもそう。これビートでしょ。ウォルト・ジャブスコでいろんなポスターも作ってたから、アート展やればいいなと思ってるんだけどね。2トーン関連で言っても本当に自分が好きだったのがマッドネス。カワイイじゃん(笑)。かっこいいものも好きなんだけど、基本コミカルで面白いものが入ってる人がすごい好きですね。マッドネスは1回目の解散までずっと追ってた。スペシャルズはギリギリ後追いなのよ。マッドネスはホンダシティのコマーシャルとかやってたり。僕の中でツートーンは、基本的にはスペシャルズからスイングキャッツまでだと思ってて。実はスペシャルズのギタリストってすごいロカビリーなわけですよ。それで彼がスペシャルズのツアーにアメリカのストレイキャッツを同行させたの。ストレイキャッツを2トーンから出したかったんだけど結局ダメで、それでスウィングキャッツっていうちょっとダサめのロカビリースカみたいなバンドを出して、結局そのまま(ムーブメントが)終わっちゃった。一応スペシャルズまではパンクムーブメントでね。その後ファンボーイズスリーとかになるとニューウェーブだから」


―人種が混じり合って生まれた文化

ジャマイカのスカの話題を振るとオリジナル・スカには2トーンほどの興味はないという意外な答えが返って来た。

「これは書くと難しいと思うんですけど、白人が都会のコンクリートの中で聴いてる移民の音楽が好きなんですよ。白人目線の黒人音楽というか、オリジナルスカも嫌いじゃないけど、それよりやっぱ色々混ざってる2トーンが好き。ディプロの作ってる音楽とか、ダブステップもすごい好きで。日本で所謂スカをやってる人たちでかっこいいと思ってたのは藤井悟。悟さんのDJと、そういうスカっていうジャンルに入るかわからないけどスリー・ワン・レングスのルーディーな感じは1番好きかも」

ピンズは実際にはつけないのかと尋ねるとシンゴスターは嬉しそうに教えてくれた。

「当時の本物のネオモッズのコートが手に入ったらそこにバーって全部つけて飾ろうかなって。80年代初期のモッズリバイバルの頃のモッズコートでスペシャルズとかジャムのワッペンが貼ってあるやつが、1回ebayで落札できなくて、それを手に入れたら全部貼っちゃおうかなと思ってます」


TEXT: 東京ブロンクス
PHOTO: 寺沢美遊

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