search search

『BROTURES』が教えてくれるストリートカルチャーの面白さ

全世界のストリートで巻き起こったピストバイクブームの火付け役、LEADER BIKESの総代理店として全国にその名を轟かす『BROTURES』。今では日本の各主要都市に店舗を構え来年でオープン10周年を迎える本店だが、9年前に横浜の家賃7万円で10坪のスペースで経営をスタートした頃と変わらず、一途にピストバイクの本当の楽しみ方を追求し提案し続けている。特にLEADER BIKESは、世界中のメッセンジャーの憧れであると同時に、日本では俳優の窪塚洋介や格闘家の山本”KID”、ラッパーのAKLOなどの著名人たちも虜にしている。それは代表である福井雄大さんのピストバイクへの愛の賜物に他ならない。今回はLEADER BIKESの魅力と、彼が『BROTURES』を通して伝えたい想いをお届けする。


―見えない答えに向かって自転車一つで自分を表現する

『BROTURES』とは、「brother(ブラザー)」と「culture(カルチャー)」の造語。「自分にとって家族のように愛せるツールを作り残していく」というのが本店の掲げるコンセプトだそうだ。本店は2009年、雄大さんが20歳の時に横浜でスタートしたという。愛犬のブロと共に戯れながら、当時のことを話してくれた。

「僕は長野の山奥で生まれ育ったこともあり、スノーボードとかキャンプとか山で遊ぶのが好きなんです。学生で上京してきた時、東京の人があまりにも自然と生きてなさすぎることを目の当たりにしたんです。”遊び方が下手だな”っていうのが東京の第一印象でしたね。よくテレビとか雑誌とか観ていて、アメリカのライフスタイルに憧れたりするじゃないですか。実は田舎の暮らしの方がアメリカの感覚に近いんです。休日は家族とBBQしたり、アウトドアを大切にしていたり。そういう文化をちょっとでも東京の人に伝えたいと思い考えたんです。それでスーツでもセーラー服でも遊べるアウトドアスポーツである自転車なら東京の街や人にもフィットするなって思ったんです」


数ある自転車の中でも『BROTURES』は特にピストバイクに力を入れている。なぜピストバイクを選んだのか聞いてみた。

「ちょうどその時期って日本にピストバイクが入ってきたばかりの頃で、T19の大瀧さんや藤原ヒロシさんが乗っているのを知って、興味を持ちはじめたんです。ピストバイクって130年前から何一つ変わっていないんですよ。直径70センチのホイール、三角形のトライアングルフレーム、シャフトの太さに、ボルトのサイズ。その全てが今もなお継承されていて、当時の車体に今僕らが新たに作ったカーボンのホールを差し込んでも乗れるんです。車やバイクだと年代ごとにパーツがなかったりするじゃないですか。ピストバイクは時代を超越してカスタムできるんです。それって魅力的だなって思ったんです。そんな時にNYの自転車屋に行ったんですよ。メッセンジャーはもちろんラッパーやアーティスト、学生までもがピストバイクに乗っていたのを目の当たりにしたんです。ピストカルチャーが生まれた瞬間だったんだと思います。生まれたばかりのカルチャーだから、答えがない状態でもみんな乗っていて、いかに自転車一つで自分を表現するかって。その姿を見て、僕もこういう自転車屋をやってみたいって思ったんです」

スケートボードをよくに似ている。競技とはまた違ったストリートならではの表現。ピストバイクなら自転車と体、スケートボードならデッキと体、それだけを武器に自分自身を表現するのだ。だからストリートカルチャーは誰よりも自由であり魅力的なのだ。



―LEADER BIKESを通して物に手間と愛を掛ける楽しさや大切さを学んで欲しい

雄大さんが『BROTURES』をスタートさせた時、20歳の彼と国内で取引をしてくれる自転車メーカーは全くなかったという。雄大さんにとってはそれが逆に起点となった。

「国内で取引できないから、海外から仕入れるしかなかったんです。だったり徹底的に僕にしかできないお店にしようと思って、本質的にカッコイイと思う物、僕にしか展開できない物を世界中から集めてやろうって決意したんです。それが功を成して日本中から面白い人たちが買いにきてくれたんです」。媚びずに自分のスタイルを通したことがお店を大きくしていった。


『BROTURES』は当時、様々な自転車メーカーが揃っていたという。今でもイタリアのCINELLIをはじめ数種類のメーカーはあるが、やはり代名詞はLEADER BIKE。それはだた人気というだけの理由ではなく、雄大さん自身がLEADER BIKEに惚れ込んでいるというのが大きな理由の1つである。

「LEADER BIKESって未だにピストバイクしか作ってないんですよ。その媚びない姿勢にすごく感銘を受けましたね。カリフォルニアの無骨さというか、ストロングアメリカの象徴というか。見た目のカッコ良さはもちろんですが、とにかくその男気に惚れましたね」


LEADER BIKEは1999年にサンディエゴで誕生し、サンフランシスコのメッセンジャーによる映像クルー、MASHたちの活躍とともにその名を全世界に知らしめた。スタイルのあるライダーが、超ハードかつアクティブに乗りこなす姿には、誰もが憧れた。そんなLEADER BIKEには唯一日本から企画を持っていき完成したモデルがある。『721』という世界的に圧倒的な人気を誇るモデルだ。

「LEADER BIKESってもともと『735』と『725』っていう太いフレームが特徴のモデルしかなかったんですよ。でもこれが車体で約20万円ぐらい。ちょっと高級過ぎる印象で、本当に自転車が好きな人しか手を出さなかったんですよ。でももっと若い子に泥臭く、ガツガツ乗って、ステップアップできるようなエントリー向きのモデルがあったら、シーンを変えられるのになと思い、日本として提案したのが『721』というモデルなんです。このモデルをキッカケに、乗り物という物に手間と愛を掛ける楽しさや大切さを学んで欲しいですね。そうすればすごく長持ちもするんです」



―ピストバイクが外に出るキッカケになり新しい物に出会うツールになればいい
 
ピストバイクは「大人のプラモデル」という呼ばれることがある。雄大さんは、この「大人のプラモデル」に道具の大切や道具を扱うことの面白さに気付かされたという。

「自転車に興味を持った人にはまず伝えたいことは、どこか1つでもいいからパーツをカスタムしたり、パンクの修理を自分でやってみて欲しいということ。この作業って本当にいろんなことに気付かされるんですよ。最近DIYって言葉をよく耳にするようになったんですけど、この精神ってすごく大事だと思うんです。例えば、椅子の背凭れが折れたら捨てちゃう日本人って多いと思うんですけど、アメリカ人はそうじゃない人が多い。ガレージで自分で接木してしますなんてことがスタンダードなんですよね。カスタムや作業、メンテナンスを自分で行うことが、そういう部分で脳みそをイノベーションしてくれるようになるんです。そういうのを体験してもらいたくて、店内では自分で作業ができるように工具を見えるようにおいていたり、スタッフの作業が見えるように作っているんです」


「僕らのカルチャーの根本は競輪なんです。この文化から残ってピストバイクというカルチャーの形で130年間続きてきたんです。だから100年後にも価値のあるカルチャーとして残していくことが僕らの使命なのかなって思っています。最新の自転車はBluetoothでブレーキを掛けたりするようなのもあるんです。こうやって常に時代と共に物は進化していくんですけど、ピストバイクは本当にアナログなんです。六角レンチと15ミリのスパナがあれば、8割組めるし、本来はブレーキさえいらない。全てを自分の力でコントロールできるんです。そこから学ぶことってやっぱり大きいんですよ」


ピストバイクは同じく続いているが、やはり時代は変化している。メッセンジャーが世界中を走っていた頃は、お金がないストリートの子たちにとって夢の仕事であった。とにかく早くて重い物を遠くに運べる。それができれば月収100万円も稼げたのだ。そういうギリギリの走りが魅力的な泥臭いカルチャーだったのが、今では多くの映画や漫画の題材となり、女の子なども平気で乗るようになってきた。雄大さんはそれすらも嬉しく感じるという。

「ピストバイクがどんどん幅広く認められていくのは嬉しく思いますね。一時はブレーキ問題で、違法車両扱いされて肩身が狭かったんですけど。今でもアメリカではブレーキが付いているとディスられたりしますけどね(笑)。ピストバイクが遊びの1つとして、毎日の中で外に出るキッカケの1つであればいいと思うんです。人が新しい物に出会うためのツールっていうんですかね。自分で乗ってみて、カスタムして、修理をして、遊びの想像力を膨らましていってほしいですね」


「一昨年から生活をガラッと変えて、茅ヶ崎に引っ越したんですよ。毎朝愛犬と走ったりとか、LEADER BIKESにサーフボードを積んで海に行ったりしてます。ピストバイクとの出会いが僕の人生を変えてくれたんだと思います。ピストバイクに限らずですが、何かと出会い、自分の色を出せる人が増えたらいいですね。人と同じ生き方をするとか、インフルエンサーの服を真似するとかじゃなくて。僕らがストリートカルチャーに愛を注ぎ出したキッカケって、手に入らない物とか、見たことのない事を追いかけたのがキッカケじゃないですか。それのマインドやスタイルがピストバイクには残っているんです。”最後のストリートカルチャー”ってよく言われますけど、すごくしっくりくるんですよね」


手にした人に、ストリートカルチャーの面白さを教えてくれるLEADER BIKE。 NEW STANDARDキャンペーンでは、オリジナルデザインのLEADER BIKEを抽選でプレゼント! 今すぐ「KODE」メンバーに登録してプレゼントをゲットしよう!


BROTURES HARAJUKU
東京都渋谷区神宮前4-26-31
03-6804-3115
営業時間:12:00〜20:00
定休日:不定休
https://brotures.com/harajuku

SHARE