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古着屋Shibuya“T”が教えたくない古着屋のススメ

流行の最端から最端を駆けめぐる
古着屋の進化とこれからの可能性


名だたるブランドやスニーカー、ストリートに支持されるショップにヘッズが集うスポットなどなど、ファッションに興味を持ちはじめるきっかけは人それぞれ違うかもしれない。けれど、どんなタイミングで洋服を探しても変わらずにそこにあるもの。それが古着だ。ヴィンテージもレギュラーもイレギュラーでも、一人一人のセンスに響く一着を見つける至上の喜びは、どんなブランドにもない一点モノという称号に輝く。渋谷神南からそんな世界を見渡す『ShibuyaT”』伊藤忠宏さんに最新の古着事情を聞いてみよう。


− 伊藤さんが古着が好きになったきっかけは何だったのですか?

「最初はやっぱり値段ですよね。安くて買いやすいし、人と被らない1点モノだということ。前に働いていたところは、みんなが同じストリートブランドばっかり着ていたんだけど、その時、俺はBULLSのバスパンにJORDAN 4とかを履いて<40ACRES>のキャップ被ったりしていて、その当時、自分は知らなかったんだけど、ちょうどNYでそういうスタイルが出てきた頃だったりして、そんな感じの古着を着ていると、感度のすごく早いスタイリストさんに話しかけられたりして、これはビジネスになるかなと思ってすぐにはじめましたね。その頃はまだ90’sの古着屋なんて少なくて、あったとしてもすごくコアなお店だったりしたので、それを少し俺なりの感じにして、はじめたのが高円寺でしたね。」

− やっぱり人と被らないことも大切ですよね?

「元々、高円寺は好きだったし、そういう古着を扱うお店もなかったから逆に面白いかなと思いましたね。」

− 好きな古着は90’sのものですか?

「今、自分で着るのは企業モノを集めてますね。」

− ヴィンテージを着こなす時に気を使っていることはありますか?

「やっぱり全身ヴィンテージを着て欲しくはないですね。俺はあんまり全身ヴィンテージっていうのは好きじゃなくて、新品の物と混ぜて着て欲しいんですよね。特に90’sだと当時のコスプレみたいになっちゃうから。アメリカのオシャレな人たちを見てても、バンドTは着てるけど、やっぱり今の物と合わせているから、だから格好良く見えますよね。」

− 元々、好きだったところから古着屋になって大変なことはありますか?

「全部が1点モノだから仕入れは大変ですよね。それが売れたらもう終わりだから追加が効かないし、常に探し続けなきゃいけないっていう、そこが良いところなんだけど大変なところですね。だから、あまりに好きすぎると向いてないかもしれない。自分で着たくなっちゃうでしょ(笑)。」

− 『ShibuyaT”』がバイイングするポイントはありますか?

「メインで仕入れているのはアメリカからなんですけど、やっぱり古着屋なんだけどトレンドの物をやりたいですよね。古着屋っていうといつも同じ様な物を売っているイメージだけど、そうじゃなくて“今年はコレを推します”とかは気にしています。」

− よく日本の古着屋さんは世界一の眼を持っていると言われますが、アイテムの情報や流行りの物はどうやってリサーチしていますか?

「<SUPREME>のデザイナーチームたちがサンプルを買いに来たり、実は古着屋が流行りや流れを作っているのかなとも思いますよね。コレクションを見て次の流れを感じたり、ブランドも古着屋も見ているところは一緒だと思いますね。みんな見ているところは同じだから何だか不思議ですよね。あとは直感だったりもあるけど、最先端の物を見るようにはしていますね。」

古着屋が教える“教えたくない”古着屋−
いつの時代にも良い服はあるし、それを着る意味や価値を知ることはこの上ない格好よさでもある。そして奥深い古着の世界だからこそ、他の人には教えたくない店があるはず。誰も教えたくないのであれば、プロに聞いてみたい!伊藤さんがお気に入りのオススメ古着屋へ連れて行ってもらって、誰もが気になる古着屋が教える古着屋の中心で深呼吸。GOOD・VIBESを吸い込みたい。


− 伊藤さんがプライベートで買いに行ったり、仲のいいオススメ古着屋さんを紹介してください!

SOTA JAPAN
東京都港区北青山3-10-7三光ビル3F



「ここはもうオーナーがオタクだよね(笑)。古着だけど、やっぱり今のトレンドをおさえているし、ブランドのセレクトも面白いし、物量もすごくある。インディーズブランドの新品もあったりして、本当に服が好きな人がやっている感じがしてすごく面白いんですよ。オタクな店だなと(笑)。」



WED STORE
東京都世田谷区北沢2-35-15下北沢マンションRoom64



「古着屋なんだけど、もう古着屋じゃないというか(笑)、ごちゃごちゃしてないし、すごくシンプルで、自分が今良いと思ったことしかやらなくて、定番物とかも置いてないし、新しい感覚ですね。オリジナルのパーカーを作ったりしていて、しかもそれがすごく評判も良いんですよ。だからやっぱり古着屋なんだけど古着屋じゃないですね。」



_&Co.
東京都渋谷区神南1-14-8南部ビル303



「NY仕入れで、靴のセレクトも面白いし、『_&Co』もやっぱり古着屋なんだけど、モードっぽい物もやったり、トレンドにはすごくはやいですね。彼らは<SUPREME>とも仲が良いし、元々オーナーが新品のセレクトショップでも古着屋でも働いていたことがあるので、本当に良いとこ採りみたいな感じですよね。」



− それぞれの独自な目線が感じられる、すごく新しい感覚の古着屋さん巡りでした。3店ともいわゆる古着屋さんという感じではなかったですね

「今までの古着屋ではない、ちょっと新しい感じのところですね。やっぱり古着屋もそういう風に進化していかないと(笑)。」

− ところで、伊藤さんが今、一番欲しいものは何ですか?

「最近、<GUCCI>のローファーが好きで履いてますね。それも<SUPREME>のデザインチームの人たちがビットローファーを履いてるのを見てて、何だかストリートってもうなくなったよねって感じていますね。シュプ出身のLUKE MEIERが奥さんと二人で<JIL SANDER>のデザインやっていたり、だから“ストリート”っていうジャンルはなくなりましたよね。格好いい物は格好良いし、これからすごく面白くなりそうだなと思いますね。今はストリートから上がった人たちが元気だし、パワーがあって、ファッション全体が変わりそうな気がしています。」


古着の懐の深さには、実は昨今のストリート至上主義へと通じるMINDがある。古着屋から見た現在のファッションシーンの格好よさは、時代の流れとともに移り変わっていく感性への感度と変わることのない美意識なのかもしれない。伊藤さんがつなぐ古着屋さんと古着屋さんのGOOD・VIBESにはファッションの面白さが確かに織り込まれている。そんな中に自分の感性を置いて、時代のファッションも温故知新も抱いていたい。今日のファッションの最端は『ShibuyaT”』へ出かけることから。


ShibuyaT”
shibuya-t.shop-pro.jp
Instagram: @shibuya_t_shop
東京都渋谷区神南1-10-7 テルス神南602.702
TEL: 03-3464-5177
Open 13:00 ~ Close 20:30
無休

SOTA JAPAN
sota-japan.com
Instagram: @sota_japan_shop
東京都港区北青山3-10-7 三光ビル3F
TEL: 03-6427-7093
Open 13:00 ~ Close 20:00
定休日: 日曜日

WED STORE
www.wed-wear.com
Instagram: @wed_store
東京都世田谷区北沢2-35-15 下北沢マンションRoom64
TEL: 03-6407-1391
Open 12:00 ~ Close 20:00

_&co.
Instagram: @andco0501
東京都渋谷区神南1-14-8 南部ビル303
TEL: 03-6455-1679
Open 12:00 ~ Close 20:00
無休

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