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NYのレジェンドスケーターAKIRAが 教えてくれたスケートボードの創造性

今や誰もが知っての通り2020年の東京オリンピックで正式種目となったスケートボード。僕らだけが知っているアンダーグラウンドなカルチャーだったが、誰もが知っているメジャーなスポーツへと昇華されたのだ。しかし、いまなお議論されるのは「スケートボードが本来持つクリエイティビティが失われつつあるのでは?」ということ。競技性か、創造性か。きっとどちらが正解という話しではないのだが、インスピレーションを生むカルチャーを大切にしているKODEとしてはスケートボードの持つ創造性の素晴らしさを伝え続ける義務がある。

90年代をNYのSupremeのクルーとして過ごしたレジェンドスケーター、AKIRAはその創造性の魅力に取り憑かれた1人なのかもしれない。今もなおスケーターとして生き続ける彼が教えてくれたスケートボードの魅力。彼のインタビューを通してクリエイティブに生きるヒントを見つけて欲しい。


スケートボード=人生。チャレンジし続けることを教えてくれた存在。


ーまずは読者に自己紹介をお願いします。

「AKIRA MOWATT(アキラ・モワット)。日本人とジャマイカ人のハーフなんだ。今はam(After Midnight)っていうブランドを手掛けているよ。アメリカではNYとLAのSupreme、日本ではバーニーズ・ニューヨークやWismでも取り扱っているブランドなんだ。」

ー早速ですがスケートボードのことについて聞いていきたいとのですが、AKIRAさんとスケートボードの出会いは何だったんですか?

「12歳まで沖縄に住んでいたんだけど、その頃に父親がスケートボードを買ってくれたんだ。当時沖縄では黒人がスケートをしている光景を見ることがなかったから、みんな俺が滑っているのを見てビビっていたね。97年にフロリダに引っ越して、それからNYに来たんだ。NYに来てすぐは、よく8丁目のセントマークス辺りを滑っていたんだけど、そこでスケートをしている時にハロルド・ハンターに出会ったんだ。ハロルドがスケートのスポットを色々見せてくれたり、いろんな人を紹介してくれた。そんな中で自分でもスケートを通して、自然とハングアウトする仲間ができたりしていったんだ。その頃にはアスタープレイスやユニオンスクエアによくいたな。そこからどんどん新しい人たちに出会って、みんなが俺をハーフジャパニーズで日本語を話すと知ってさ。そしてエーロン・ボンダロフと出会ったんだ。そして、エーロンがSupremeを紹介してくれたんだ。仕事を始めたのが確か99年ぐらいだったかな。若かったし、今までちゃんと仕事をしたことがなかったけど、クールでフレッシュなスタートだったよ。」


ーSupremeでの活動から自身のブランド、amを立ち上げるまでの経緯を教えてください。

「Supremeのライダーとして、ルックブックのモデルとかもやらせてもらっていたんだけど、3、4年ぐらいで辞めたんだ。少し間があいたけど、その次の勤め先はエーロンのブランド、aNYthingだったね。aNYthingでは4年ぐらい働いたんだけどマネージャーにもなった。amを立ち上げたのはaNYthingにいる時だった。2008年だったかな。長年洋服関係の仕事をしていたし、単純に洋服が好きだったからね。最初はaNYthingに取り扱いをしてもらって、それからはSupremeで取り扱ってもらった。この2つのショップは、いつもLOVEとSUPPORTをしてくれたよ。」


ーAKIRAさんの手掛けるamはどんなブランドなんですか? テーマやコンセプトを教えてください。

「"Life Meets Skate”。NYのライフスタイルとカルチャーだね。amはAfter Midnightの略。昔は悪いことばかりしていたんだけど、それをポジティブに表現しようとネーミングしたんだ。あとは単純に活動する時間帯がアフターミッドナイトだったこともあるけどね。」


ーAKIRAさんにとってスケートボードは欠かせない存在だと思うのですが、その魅力を教えてください。

「人生と似てると思うんだけど、永遠にチャレンジが続いていることかな。1つのトリックをマスターするのはハードだけど、それをマスターしたら、次のトリックを学んでトライし続ける。とにかく終わりがないんだ。今は娘もいて、仕事も忙しいから前みたいに滑る時間は少なくなったけど、時間って自分で作るものだから、その限られた時間を大切に滑っているよ。」

ー家庭があり、仕事も増え、時間が難しくなった今でもスケートを続けている理由ってなんなんですか?

「スケートボードに終わりはないからね。Never ending。確かにもう若くはないけど、スケートに年齢制限はないからね。スケートを続けている限り若い気持ちでい続けられるんだよ。周りには怪我をして、それがトラウマになったり、怪我が治らなくて、スケートができなくなった人もいるね。俺も階段を滑っている時に膝を怪我をして、手術をしたことがあるよ。それでも俺はチャレンジすることをやめなかったね。」


ーご自身でもブランドを手掛けているぐらい、スケートボードはアートやクリエイティブな活動や物事に密接ですが、AKIRAさんの考えを聞かせてください。

「スケートはアートだね。そしてアートはフォームが必要なんだ。ジャンプをしてキックフリップする時は、ちゃんとしたフォームが大事なんだ。スタイルは人それぞれだけど、それぞれがアートフォームなんだ。ボードをキックしたり、腕をどういう風にあげるか、とかみんなが違う。写真で見るとキックしているみたいに見えるかもしれないけど、実際は同じタイミングでボードがフリップしているんだよ。」

ースケートボードからインスピレーションを得ることはありますか?

「インスピレーションって自分の人生、世界で起きていること全部だろ。スケートは俺のライフの一部だから、もちろん重要なインスピレーションの源の1つだよ。」


ー今後のAKIRAさんの活動や目標などを教えてください。

「この前のFW18のコレクションを日本のバーニーズニューヨークでローンチしたんだ。エキサイティングだよ。イベントもやれたし、バーニーズ用のエクスクルーシブなTシャツも作ったね。これからもそういったアクションをどんどん起こしていきたい。今のところはペインターのYuhnとのカプセルコレクションとエアブラシアーティストOriとのプロジェクトを予定しているよ。まだ名前も出せないけど、大きなコラボをあるブランドともプランニング中なんだ。SS19の発表はNYでポップアップをしたいと考えているよ。自分の交流のあるフォトグラファーとかアーティストと一緒にね。今後も自分のリスペクトするブランドとコラボプロジェクトはやっていきたいな。スニーカーだったらNikeとかAdidasとか。アウターだったらThe North Faceとかかな。それに日本のブランドだったらFragmentともやってみたいね。とにかく、これからもスケートと同じようにチャレンジし続けていくつもりだよ。」

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