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faceが描くストリートカルチャーの新しい“顔”

ストリートカルチャーを背景に持つブランドとのコラボなどで、「最近、このキャラクターをよく見るけど、誰が描いているんだ?」と、シーンで急速にその存在感を増しているイラストレーター/アーティストのface。彼の描く、どこかファニーで可愛げのある不思議な魅力を持ったキャラクターは、着実にストリートの新たなアイコン的存在となっている。そんなfaceの作風のルーツを始め、インスピレーションや影響を受けたものなどを、インタビューから紐解いていく。


―faceさんが絵を描き始めたきっかけから教えてください。

「小さい頃から絵を描くのが好きでしたね。母親が昔、漫画家を目指そうとしたくらい絵がうまくて。その影響というか、血を継いでいるんです。誰かに教えてもらったことはなくて、学校の授業中とかに落書きや漫画ばかり描いていました。」

―どんなアーティストから影響を受けたんですか?

「母親がビートルズ世代の人なんですけど、同時にアートも好きで。家のカレンダーがキース・へリングだったり、アンディ・ウォーホルのポスターなんかも貼ってあったんです。そういう環境だったので、自然と影響を受けていましたね。学生の頃はストリートカルチャーが好きで、グラフィティ作品とかをよく見ていて、KAWSやバリー・マッギーなどが好きでした。どちらかというとアートに近い感じのものに惹かれていましたね。」


―絵を描くのが好きな学生時代から、どういった経緯でイラストレーター/アーティストになっていったのですか?
 
「漠然と絵で生計を立てたいとはずっと思っていたんです。大学まで行ったんだけど中退しちゃって、それから某ストリートブランドの販売として働きだしました。その後、デザインやグラフィックを担当するようになって、いろいろな仕事をしていたんです。そんなある時、音楽業界のほうに進んだ友人が、あるアイドルをプロデュースすることになったんですね。それでその作品のジャケットの依頼を仕事としてもらったんです。そのときの絵を見ると、今の作風の原型がありますね。」


―そこからfaceさんの描くアイコン的なキャラクターは、どのように浸透していったのでしょうか?

「例えばKAWSが描くキャラクターは、誰が見てもKAWSという作風じゃないですか?僕も自分の描くキャラクターはこれだ、というのがずっとほしくて。それを絵で表現できないか模索していたんですけど、その時の仕事はグラフィックメインで、手描きはやっていなかったんです。ペンタブレットではやっていたけど、あまり面白くなかった。あと、ここ最近の風潮で、絵は描けないけどグラフィックやりますみたいな若い子が増えてきて、その中に自分が埋もれちゃう気がしたんです。」


―そういった危機感が自分を変えたんですね。

「差別化を図らなければということで、昔は好きで描いていた絵を改めて手描きでやってみようと。当時、インスタグラムが一般的になった時期でもあったので、表現や発表できる場として、キャラクターを描いたらアップしていたんです。それをたまたま雑誌「anna magazine」の編集者の方が見てくれて、挿絵を描かないか、という仕事の依頼をいただいたんです。そこから同時にいろいろな雑誌からオファーが来るようになって。それで自分のイラストが仕事になるという自信がついたんです。」


―現在はどんなクライアントと仕事をしているのですか? 

「イラストを描き始めた頃は雑誌の仕事が多かったんですけど、最近は企業とのコラボやアパレルブランドとのコラボの仕事が多いですね。今はHUMAN MADE®のイラストを担当させてもらっています。あとカナダの友達がやっているBetterというブランドにも定期的にイラストを提供させてもらっています。NBA選手のレブロン・ジェームズが僕の描いたBetterのTシャツを着ていたんですよ!」

―それ、めちゃくちゃ凄いですね! そしてfaceさんの作品を見ていると、今までにインスピレーションや影響を受けたものには、いろいろな方向性のものがあるんじゃないかなと思うんです。

「そうですね、なるべく広い視野でモノを見るようにしています。」


―例えば映画のワンシーンに出てくる看板のロゴとか、そういう一見無関係のところから引っ張ってきて作品に落とし込むタイプというか。

「そうですね。例えば、画像検索で花を検索して、まったく花と関係ないものが出てきたとしても、自分の感性に引っかかればそれを引っ張ってきて絵に落とし込んだりもしますね。」


―スーパーアングラなものからの影響もあれば、ヒップホップや漫画などからもあったり、すごく好みが広くて、サンプリング的な手法でミックスしているというか。そしてイメージ的にヒップホップカルチャーのラインに乗っかっているのかと思いきや、60年代~70年代のアメリカ・ウエストコーストのテイストも入っていたりして面白いなと。

「以前、某有名ストリートブランドで働いていたときに、いろいろなアーティストとコラボをするTシャツのシリーズがあったんです。そのときにグラフティライターや漫画家など、知らなかったアーティストをたくさん知って。元々、自分は広く浅く、という趣向があったので、「こんなアーティストがいるんだ、チェックしておこう」と。例えばその人がロック界隈の人だとしたら、そのまわりのカルチャーも掘って調べたり。ヒップホップもしかり。結構、興味のあることをつまみ食いするタイプなので。」


―セレクト上手なんですね(笑)。

「それは嬉しい表現ですね(笑)。でもそういった知識の蓄積が作品に影響を与えているかもしれませんね。」

―そして今回、KODEのためにオリジナルTシャツのグラフィックデザインを担当してもらいましたが、デザインのポイントは?

「僕の作風のスタンスはキープしつつ、北海道ミントというテーマがあったので、試行錯誤しました。ミントの葉のイメージとグリーンのカラー、キャラクターの可愛い感じがうまくハマればいいなと考えてデザインしました。わりとシンプルな方向にもっていった、という感じですね。」


―キャラクターの存在感とカラーリングでいい感じの仕上がりですよ。

「せっかくプレゼントに当選したのに、着たくないデザインだったら嫌じゃないですか?(笑)。そこらへんはすごく考えてデザインしたので、ぜひ着てほしいです。」


―それでは最後に、今後の展望を教えてください。

「最近、海外のブランドやショップと仕事をやらせてもらっているのもあって、もっと海外の人に僕のことを知ってもらえる活動ができればいいなと。Betterはカナダにショップをオープンしたので、また仕事をしないかとオファーをもらっています。レブロン・ジェームズとBetterでコラボをやることになったらしくて、Tシャツの絵を描いてほしいという話もあるんです。他にも海外でのエキシビションのお誘いもあったりするので、どんどん挑戦していきたいですね。」

今回、KODEメンバー限定で、faceがグラフィックを手掛けたオリジナルTシャツを100名様にプレゼント。北海道ミントからインスピレーションを得たキャラクタープリントが、強く主張してくれる一着が完成した。


詳細はKODEメンバーに登録/ログインしてチェック。




face イラストレーター/アーティスト
現代のCGが可能にしている「誰にでもできる冷たさ」に疑問を持ち、 2014年から「自分にしか出来ない温かさ」を求め、本格的に手描きのイラストをスタート。 雑誌などの挿絵をはじめ、様々な媒体とコラボレーションを展開。ファッションブランドとの関わりは深く、NIGO®氏の関わるプロジェクトのイラストを定期的に提供しており、HUMAN MADE®のイラストも担当。また最近では日本国外のブランド(Better、CIVILIST、PIGALLE、Richardson…etc)などにもイラスト提供している。

www.faceoka.com
Instagram:@face_oka

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