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bal蒲谷健太郎が手がける、音楽と密接なオリジナルアイテムたち


bal蒲谷健太郎が手がける、音楽と密接なオリジナルアイテムたち

音楽とファッションの親密な繋がりを、ものづくりに反映したハイカジュアルなストリートウェアで知られるブランドbal。蒲谷健太郎と江田龍介によって1999年にbalanceweardesignとしてスタートしたブランドは、2003年にbalへと改名し、90年代のミックスカルチャーを軸にしつつも、その時々における2人の興味の移り変わりを絶妙に反映させて今を迎えている。



20年目を迎えた活動を振り返って

同時期にスタートしたブランドのほとんどはすでに終わっているものが多い中、蒲谷はブランドスタート当初から、「なんとなく続くとおもっていた」と振り返る。「好きなものがその時々で変わるので、曲げられないスタイルがあるブランドは時代の移り変わりで左右されちゃうと思うんですけど、balのメインテーマは90年代のミックスカルチャーだから。はっきり言ってなんでもありっちゃなんでもあり」と柔軟なコンセプトがベースにある中で「これまで作りたいものが思い浮かばないってことはあまりなかったし、そこは悩んだことはないかも知れないです。作りたいものが沢山あって、コレクションに向けて厳選していく作業が大変かな(笑)」という。これも2人が雑食にかつ貪欲に様々なジャンルのインプットを続けてきたからだろう。ヒップホップ育ちの蒲谷とバンド育ちの江田は、20歳頃にダンスミュージックと出会ったことで、より雑多性を広げていった。そのキーとなったのが、非ダンスミュージックをダンスミュージックとして解釈しプレイするDJ HARVEYであり、HARVEYは蒲谷にとって「こんないろいろなジャンルを聴いていていいんだって思わせてくれた」。


そうしたスタンスは、例えばヒップホップ的なアイコンとレイヴ的なデザインを自由にミックスするbalのデザインの中にもしっかりと受け継がれているが、一方でストーリーは必要だと蒲谷は話す。「ロンドンのラッパーがかっこいいなと思って、ルーツを探ったらフーリガンやレイヴカルチャーがあって、そこも繋がっているし。そのシーンに影響されているDrakeがフーリガンとかのファッションの元にあるStone Islandを着ているって感じでストーリーが出来上がっている」というように。

2019年ならではのアイテムを紹介

最後に今シーズンのアイテムからブランドにとっても重要な音楽の要素を感じるアイテムを紹介してもらった。


(1)これはグラフィックデザイナーの坂脇慶くんとのコラボで、彼も音楽への造詣が深いし、CDのジャケットデザインとかもやっているし。特にECDさんのジャケットデザインが好きで、やってもらいたかったんですよね。彼にやってもらうことが音楽的なコラボなのかなって。


(2)これは今季のBALのテーマがジョン・ケージ(現代音楽家)の「Chance Operation」で、ケージは音楽じゃないものを音楽で表現したりするんですよね。ケージの楽譜がすごいデザインで、グラフィックみたいだねって話になって、そのなんでもありな感じからインスピレーションを受けてデザインに。


(3)元イルドーザーでTHE BWOY名義でも活動する、井口弘史さんデザインで、うちがよくやっている80年代の某女性アーティストが題材になっている。井口くんが最近やってるドットのスタイルがかっこいいなと思って、お題を出さずに点画でやってほしいと言ったら、これをしてくれた。ダンスミュージックのアーティストとしても重要だし、ヒップホップの元ネタとしても重要だし、ちょうど僕らみんなが好きなアイコンですね。


(4)次もダンスミュージックの超名曲の12インチのラベルのデザインなんですけど、やっぱりすごい象徴的なモチーフなので好きですね。これはスキャンするときに手で動かすとこうなるんですけど、アナログな手法で作っていて。グラフィックはほとんど江田が作っていて、こういうネタがほしいっていうときもあるし、出来上がった来たデザインに対して、これでいこうってときもありますね。


(5)これは直接的に音楽というよりは蛍光がレイヴの漢字を想起させるというか。90年代ブームが少し落ち着いて、2000年代かなって思ったときに、どういう年代だったかなと振り返ると個人的にはダンスミュージックに傾倒していった時代で、ブランド初期は蛍光のアイテムをよく作っていて、そのイメージある人も多いと思うので。僕らの中ではルーツな感じだし、若い人には新鮮にうつるだろうし。いよいよ一周回ったなって実感しますね。


ファッションから音楽、フードへと文化の連鎖



気になるものは尽きないという蒲谷にとって目下の関心はフードだという。balは先日SO Nakameguroにてbalがデザインした活版印刷ラベルの微発泡白ワインの販売も行ったPOP UPを開催、予想以上に好評でなんと50本以上のボトルを売り切った。「ファッションも音楽もフードもトータルのカルチャーとして提案したい」というコメントは自身の周囲にあるものを地に足がついた姿勢で、取り入れてきたbalらしい。「年をとっても今と同じような服装をしていると思うし、自分たちの世代にとってリアルな洋服を作っていけば、一緒に歳をとれるわけだし、これからもブランドをなくすつもりはないですね」という蒲谷には迷いはなかった。



bal
https://baloriginal.com/

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