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【LED照明付きブックカバーが当たる】
BOOK TRUCK店主 三田修平が運ぶ本との出会いと「好奇心を刺激する」3冊

本の価値を最大化するために、
本との出会い方をいかにアレンジするか


歩行者も思わず目を留めるブルーグレーのトラック。「中も入れますので」とこの移動式本屋「BOOK TRUCK」店主・三田修平の誘いにのって入ってみるとそこには何百冊もの本が。昔読んだ懐かしい本からなんだか気になるタイトルの本まで、あれもこれもとつい読みたくなる。ウェブや固定店舗ではなく、なぜトラックで本屋なのか?話を聞いた。三田がレコメンドする好奇心を刺激する本と、読書時間を快適にするアイテムもご紹介する。



―BOOK TRUCKの中、けっこう広いんですね! 外に並んでいる本も併せて何冊くらいあるんですか?

700冊くらいありますかね。品揃えもイベントごとに変えていて。今日出店している「IKEBUKURO LIVING LOOP」では、エッセイや小説などの読みものが40%、絵本25%、リトルプレス15%くらいで、本屋で出会いづらい新刊本が10〜15%。あとはヴィンテージ雑誌とかも。あまりマニアックなお店にはしたくないので、ベストセラーや誰もが聞いたことのある本も割と置いています。


―本は昔から好きだったんですか?

まったく本を読まない子どもだったんですよ。大学の途中までは公認会計士を目指していましたし。そんなとき、高杉良さんの『金融蝕列島』に出会ったことで本を読み漁るようになって。それでも本屋をやろうとまでは思っていなかったんですが、2001年にアメリカ同時多発テロ事件が起きて価値観が変わって。自分じゃないとできないことってなんだろうとずっと考えていました。それで、本を読んでこなかった経験からそういう人たちの気持ちもわかると思い、本との架け橋になるようなことができればいいなと。


―BOOK TRUCKに至るまではどういう経緯があったんですか?

大学卒業後にTSUTAYA TOKYO ROPPONGIやCIBONEで働いたり、SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERSの立ち上げに関わって店長をしたりしていました。自分で本屋をやろうとずっと思っていたんですが、本屋のことはなにも知らなかったので勉強がてら。一方で僕が思い描いていたカジュアルに本と出会える本屋も増えてきていて、じゃあ自分はどのようにやろうかなと。そしたらちょうど同じ時期に野外イベントやマルシェに出店する機会が続いたこともあり、本のほうからお客さんに出会いにいくことをやりたいなと思って。とはいえ、amazonや電子書籍が使われ始めた頃でもあったので、店舗を構える意味はすごく考えました。そうしたときに思い出したのが、幼少時に近所にきていた移動図書館で。本を読まなかった子どもながらに楽しかった思い出があり、この形態で本屋をやろうとBOOK TRUCKを始めました。


―今も小さい子どもが「本屋さんだー!」と嬉しそうに見ていましたが、BOOK TRUCKを始めて印象に残っていることはありますか?

やはりお子さん連れの方が多いので、『スーホの白い馬』の絵本を面で置いたりすると「お母さんも小さい頃に読んだんだよ」と懐かしがって、お子さんに買ってあげるみたいなことがあって。ふだん本屋に行って『スーホ』を探すことはあまりないと思いますし、偶然出会ったことで喚起された記憶や想いが実って買ってくれると嬉しいですね。他にもヒップホップのライブを見たあとに『ヒップホップ家系図』を見つけて買ってくれた方もいたり。気持ちが高まってるときにふさわしい本を差し出せたときは達成感があります。


―本をセレクトする際はなにを大切にしていますか?
これがなかなか難しくて。SONYの電子書籍ストアの本のセレクトも手伝っているんですが、本を自動でおすすめしてくれるレコメンデーションエンジンってどんどん精度高く進化しているんですよ。なので、人間が選ぶからには「なんとなく」の部分は大切にするようにしています。「ここらへんに遊びにきている人はこういう本が好きそう」とか年々感覚的に選ぶようになってきていますね。


―そんななか、選書サービス「Books For You」の取り組みも新たに始まりました。

今はコロナでイベント自体がなくなることもありますし、ふだんBOOK TRUCKに置いていない本や電子書籍を自由度高く提案できるのはやってるほうも楽しいです。ヒアリングシートに「どんな本が読みたい気分か」「どんなことに関心があるか」など書いてもらうんですけど、今は「前向きになれる本を読みたい」との回答が男女年齢問わず多い。そういう時代かと思いますね。


―そこで、読者の好奇心を刺激する「Books For KODE」3冊を選んでいただきました! 読書時間をより快適にする、LED照明付きブックカバー「Book cover LIGHT」もつけながらレコメンドしてもらいます。暗い場所でもついついページが進みそうです。


まずは『CURIOSITY』(著・山木悠/Ventilater)。当時大学生だった編集長の山木悠さんが雑誌づくりの経験もなく、その名の通り、好奇心の赴くままに気になる人にインタビューして自費出版でまとめた1冊です。陶芸家のリサ・ラーソンなどメジャーな人も出てて、好奇心を持って行動するとこんなにも世界が広がるのかと思わせてくれます。



2冊目は『アラマタ大事典』(著・荒俣宏/講談社)。著者の荒俣宏さんは蒐集家でもあり、まさに好奇心の塊みたいな人で、世界のいろんなことを荒俣さんが解説した事典です。荒俣さんの目を通して覗くとこんなにも世界が楽しいのかがわかります。


最後は『物欲なき世界』(著・菅付雅信/平凡社)。よく「〇〇離れ」と言われますけど、いろんなものへの興味が希薄になっている今こそ読みたい本だなと思って選びました。物欲や消費が人間の幸福と結び付いていた時代が終わった現代における好奇心や興味について考えさせられます。

―どれも好奇心が掻き立てられますね。LED照明付きブックカバー「Book cover LIGHT」の使い心地はいかがですか?

発想が面白いですね。重さも従来のブックカバーくらいですし、光の強さもちょうどいいと思います。

―移動中の薄暗い電車や飛行機の中でも活躍しそうですよね。

僕は寝る前にベッドで読んだりすることが多いので、寝転がりながら読むときにもいいかもしれません。



―光の角度も調節可能で、電池は交換式なので繰り返し使えるそうです。では最後に、三田さんが思う「本を読む楽しさ」とはなんでしょうか?

1冊を通して目的以外のものと出会える体験ができることだと思います。自分が興味ある部分だけに偏っては世界が広がりづらい。1冊通して読むからこそ、新たな興味や視点が持てたりします。それに本は文字情報が限られているので、想像で補完しながら自分の好きなイメージにアレンジして読める。これも本を読む楽しさかなと思います。


三田修平
「BOOK TRUCK」店主。1982年生まれ。大学卒業後、TSUTAYA TOKYO ROPPONGI、CIBONE青山店、SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERSを経て、2012年に独立し、移動式本屋「BOOK TRUCK」をスタート。各地での出店や、ブックセレクト、メディアでのブックレビューなど、本を軸に活動する。2020年8月には選書サービス「Books For You」を始める。

Twitter:@mybooktruck
Instagram : @book_truck
BOOK TRUCK : https://booktruck.shop

Text:Yoshinori Araki
Photo:Eisuke Asaoka
Produce:Kenta Suzuki

世界を広げてくれるような本の出会いを提案し続けているBOOK TRUCKの三田修平さん。今、KODEでも、好奇心を刺激するモノが当たる「冬のオモシロ好奇心アイテム」キャンペーンを実地中。KODEメンバー限定で、読書時間をより快適にするLED照明付きブックカバーをプレゼント。さぁ、今すぐチェック!

応募期間:2020年11月26日(木)10:00 ~ 2021年3月8日(月)9:59
詳細はKODEメンバーに登録/ログインしてチェック。


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