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謎に包まれたアパレルブランドKUDANの真相



KUDAN創始者であるデザイナーが、メディア初登場!

2017年SNS上に突如現れ、Tempalay、DAOKOなど、話題のミュージシャンたちが次々と着用し注目を集めるファッションブランド・KUDAN。和柄や漢字、鳥居からゲームまで、様々な日本文化から得た着想をデザインへと落とし込むスタイルは、ジャポニズムの進化系を感じさせる新進気鋭のブランドだ。検索すれば多くの情報が拾える時代にあって、詳細なプロフィールは非公開かつ取材NGで手がかりは極わずか。そんな謎多きKUDANの、ブランド創始者でありデザイナーを務める人物のインタビューに成功! ブランド誕生秘話から今後の展望までをお届けする。

-KUDANについて、明らかにされていることが少ない謎のブランドという印象を持っている人も多いと思います。2017年にブランドをスタートさせた経緯を教えてください。

数年前にSupremeが、前田俊夫さんという漫画家さんとコラボしてTシャツやパーカを作っていて。別にSupremeが特別に好きだったわけじゃないけど、前田さんってエッチな漫画を描く人だから、うわぁそことコラボするのかというのが衝撃で。欲しかったので並んだんですけどゲットできなかったんです。じゃあもう着たい服は自分で作っちゃおうと思って、スタートしたのがKUDANのはじまりです。


-無いなら自分で作ろうというDIY精神ですね。

でも単に同じものを作っても面白くないから、せっかくなら自分が掘ってきた日本のカルチャーをルーツに服を作ろうと思って。誰もが通ってきた王道のJ-POPから、アニメやゲームに漫画、コアな部分でいうとソフビとか、80年代から00年代の懐かしくて渋い感じのプロダクト。少し前のエロいグラフィックみたいなところまで。いろんな分野から得たイメージを洋服へ落とし込んでいます。


-KUDANの洋服はミュージシャンの着用率が高いですが、何か理由があるんでしょうか。

僕自身が学生時代に音楽活動をやっていたことや、関わる人たちに音楽をやっている人が多いからですかね。はじめて服を作った時の話になるんですけど、中学生の頃からラッパーのJinmenusagiさんのファンで、絶対に着て欲しいなと思っていたんですね。だからライブ会場で「僕が作った服を着てください」と声をかけて。最初は全然相手にされなかったんですけど、熱意が伝わったのか着てくれることになったんです。

-ウォーホルにポストカードを売りつけたバスキアみたいで、すごくアクティブですね。

当初は、ブランドを立ち上げたい!とかブランドを大きくしたい!みたいな感覚は別になくて、純粋に着てほしかっただけなんですけど。でもJinmenusagiさんが着てくれるなら、プロモーションも本気でやってみようかと思って、心に火がついた感じです。Instagramでイケてる映像ディレクターさん(YOSHIHITO KATO)を見つけて、共通の知り合いがいたので「お金は無いけど、ブランド用に映像を作ってくれませんか」と直接オファーしました。今思えば失礼ですよね(笑)。そこで出来上がった映像がSNSで跳ねて、知ってもらうきっかけになったと思います。


-より原点的な話になるのですが、グラフィックの製作などは元々得意だったんですか。

別に得意とかではないです。でもグラフィックでいうと、高校生のとき情報の授業中に、エクセルでマス毎に色を塗ってマリオを描いたことがあるんです。先生は全員の画面を見れるから、あっさりバレて怒られたんですけど、クラスみんなのリアクションはめちゃめちゃよくて、「すげぇ!!」みたいな。

-現在の服作りへと通じる、原体験になっていますね。

今考えるとグラフィックと呼べるレベルにも達していないんですけど、何かを生み出して喜ばれる嬉しさを感じた瞬間ではありました。そんな風に授業中にふざけて作ったエクセルのグラフィックですが、現在の服作りに繋がっている感じもあって。KUDANのグラフィックの軸のひとつは、そのときに作ったマリオのような、ドットを基本にしたものだから。一昔前のポケモンみたいな、ちょっと粗いやつ。


-服を作る以外で、何か意識していることはありますか。

服のクオリティとかは前提の上で、僕自身がオタク気質のコレクターなので、「所有したい」と思わせるアイテムをリリースしていくことは大事かなと思っていて。Tシャツはリーズナブルだけど、KUDANを好きになってくれたファンがコレクトしたいと思うレアなアイテムも出していく。


このネックレスとかは手彫りで原型をつくるところからやっていて。素材は全部純シルバーだし、決して安いものじゃないけど買ってくれる人はいるんです。純粋にキラキラしたものって、男子は好きじゃないですか。遊戯王とかデュエル・マスターズのレアカードみたいな。そんなオタク心をくすぐる運営を心がけています。

-ちなみにKUDANというブランド名には、どんな意味がこめられているんですか。

「件(くだん)」という、顔が人間で、身体が牛の妖怪から名前をとっています。天災とか、疫病とかを予言してその後死んじゃう妖怪で、予言は必ず当たるらしいんですね。「件の如し」ってことわざもあって、件が予言した様にそれは必ず外れない、って意味なんですけど。それを自分の中で咀嚼したときに、KUDANを着てくれた人に、逆に良いジンクスを作れたらと思っていて。「KUDANを着ている人は必ずバズるよ」「自分と関わった人はハッピーになるよ」というメッセージなんです。件は死んじゃうし、服も流行り廃りがあるからこそ、そこも掛かっていて。“今”自分が作ったものはイケてるけど、その後はわからない。時代の産物というか、いつか誰かが懐かしむ物になると思うんです。でもそれってめちゃくちゃアートだしカルチャーだなって。ANGELBLUEやPIKOがリバイバルしていたり、みんな懐メロや世代のアニソンを聴くとテンション上がりますよね? そんな感じになったら良いな。いろんな人に着てもらえたら嬉しいし、もっとファンの分母を増やしていきたい。まだ店舗を持つイメージとかは無いんですけど、ポップアップやコラボとかは今後もっとできたらと考えています。あと、ストリートブランドだと思われることが多いんですけど、全くそんな意識はなくて。僕自身がストリートなことをしていないオタクだから。今までに通ってきたカルチャーやグラフィックで、大きなファッションの世界に立ち向かっていけたらクールですよね。


KUDAN

SNS上に突如現れた謎多きアパレルブランド。個性溢れる独自の感性と唯一無二のネオ・ジャポニズムを感じるデザインでカルチャーを創作。ミュージシャン、クリエイターなど多方面で活躍する著名人たちがアイテムを身につけ注目を浴びる。

Instagram: @kudan_jp
Text: Shunpei Narita
Photography: Eisuke Asaoka


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応募期間:2019年10月31日(木) 10:00 ~ 2019年12月9日(月) 9:59
詳細はKODEメンバーに登録/ログインしてチェック。


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