search search

掟ポルシェが認める“ロングヘアが似合う男”

二十年以上長髪を貫く掟ポルシェが憧れる、ロングヘアが似合う男を尋ねてみた。「今はもう長髪の人ってあまりいなくなったな〜」と話しながら教えてくれたのは、どちらも80年代半ばに自身が影響を受けたミュージシャン。「長髪なのは楽だから、それだけ」と冗談交じりに答えていた掟ポルシェだが、彼にとってアーティストの音楽性とビジュアルは、その音楽を聴く重要なファクターであり、自身のロングヘアとも密接な関連性がありそうだ。

【海外編】Carcass ビルスティアー
掟ポルシェが世の中で一番好きと公言するのがイギリスのデスメタルバンド、CARCASS。



「ギターのビル・スティアーがブロンドの長髪の男性なんですが、ものすごく美形。昔から音楽は見た目から入るタイプで、顔がきれいな男の音楽しか聞かない(笑)。死体をコラージュしたジャケットとか、歌詞の内容も死体の内臓が腐って膿が出るとかそんなのばかりで最悪なんですが、そんな残虐な音楽をこんな顔がきれいな男がやっているという、その時点で合格です。ギャップというか、自分の好きな気持ちの悪い音階の音楽を、自分の好きな容姿の男がやっているという好きの二乗。来日する度にインタビューに行きますが、本人はすごくシャイで会うとめちゃめちゃいい人なんですよ」(掟ポルシェ)

CARCASS - Heartwork [Official Video]

【国内編】北村昌士
「長髪の日本人だと、もう亡くなられていますが『Fool’s Mate』という音楽雑誌の編集長だった北村昌士さんですね。編集者であり、YBO2(イボイボ)というバンドをやっていたミュージシャンでもあって」。

YBO2「ドグラマグラ」 ライブ

北村昌士氏は1970年代に音楽誌『Fool’s Mate』を創刊した編集者で、プログレッシブロックやニューウェーブといった当時の先端的な音楽を取り上げた。キングクリムゾンの音楽性を分析した著書も出版している。


「80年代半ば頃に活動していたYBO2(イボイボ)という北村さんのバンドが大好きでした。北村さんみたいになりたいと思ったわけではありませんが、長髪はどこかしらに彼の影響があるのかもしれません。長髪で美形で線が細くてそれだけでもバッチリなのに、プログレとノイズとパンクを合体させたすごい音楽をやっていて、フランス現代思想用語を交えて音楽評論も完璧。もう憧れる要素しかない。90年代初頭、周りの友人が数名北村さんのバンドのスタッフをやっていて聞いたんですが、彼は全然お風呂に入らない、顔を洗わない、歯も磨かないって。自分の見た目に気を使わないのは美形あるあるですね(笑)」。


Photo: Yuri Nanasaki
Text: Aya Kuribayashi

掟ポルシェ

SHARE

}