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【ストリート好奇心パスポート】松田雪音が手掛けるスケートボードスピーカー「dajac」

真空管アンプの職人とスケーター兼宮大工。
2人の師匠との出会いが「dajac」誕生のきっかけ


歴戦のスケーターたちが愛用したスケートデッキに、60~80年代のヴィンテージスピーカーを取り付けた世界で1つだけのスケートボードスピーカー「dajac」って知ってる!?
この他に類を見ない自由な発想で生み出されたスピーカーが、今ストリート界隈を中心に密かに話題になっている。なんとも男心を擽るデザインが魅力の本作を作っているのは、なんと女性だというから驚きだ。なぜ彼女はdajacを始めたのか。なぜ乗り終えたデッキに拘り、ヴィンテージのスピーカーにこだわっているのか。インタビューから松田雪音さんのルーツに迫る。


―まずはじめにご自身の活動について教えてください。

スケートボードのデッキと60〜80年代のヴィンテージスピーカーを使用して「平面バッフル型スピーカー」というタイプのスケートボードスピーカーを作っています。今年で、だいたい4年目ぐらいですね。


―松田さんにとってのルーツがスケートボードと音楽であり、その2つを掛け合わせたということなのでしょうか?

もともとはサーフィン。20代前半からずっとサーフィンをやりながら、日本と海外を行ったり来たりしていたんです。スピーカーとの出会いはサーフィンを始める前、スケートは5年前くらい。それぞれ別のタイミングで出会ったカルチャーです。

―ではそれぞれの出会いについて教えてください。

まだサーフィンを始める前、私の家の近くの喫茶店で真空管のアンプ職人の方と出会い、仲良くなったんです。出会ったその日のお家に遊びに行ったら、見たことのないようなスピーカーがゴロゴロと転がっていて。今までスピーカーに拘りを持ったことがなかったので、その全てが新鮮でしたね。特にその時に聴いた60〜80年代のスピーカーの音に感動して、衝撃を受けました。それから毎日のようにその職人と遊ぶようになったんです。だんだんと仕事を手伝うようになり、音やスピーカーについて学ぶようになりました。


―スケートボードとの出会いは何でしたか?

5年ほど前に宮大工でスケーターの大場康司さんに出会ったことがきっかけでしたね。それから大場さんの元でも働いて、スケートランプを設営したり、スケートボードを作ったり、建築の現場に行かせてもらったりしていました。自分で乗るスケートボードは、自分でデザインして、塗装して、シェイプしていたので、デッキにすごく思い入れがあったんです。だから、乗り終えたデッキたちを何かに生まれ変わらせたいなって、常日頃思うようになって。でもこのデッキを刻んだりして作るのではなくて、自分で貼ったステッカーやそれがスレた感じ、滑ってできた傷までも、それ自体も大切にした表現ができないかなって考えるようになったんです。

―それでスケートボードデッキでスピーカーを作ろうと思ったんですね。

はい。そう思うようになった頃に、真空管のアンプ職人の師匠から「スピーカーって元々は箱じゃなくて、平面の板から始まったんだよ」っていうのを聞いて。それがキッカケでしたね。それで一台目を作ってみて、スタートしました。




―その最初の作品はご自身のデッキだったんですか?

それが作ろうと思ったときに自分のデッキが折れちゃって(笑)。じゃあ、どうしようかなって思った時に私がスタイルがあってカッコイイと思った知り合いのスケーターにお願いして、デッキを集めて作ったんです。最初は、売るつもりは一切なかったんですけど、「こういうの作りました」ってSNSにアップしてみたら、想像以上に反響があって。それから「dajac」という名前をつけて、本格的に活動をスタートさせましたね。当時は、こうやって展示ができるなんて想像もできませんでした。


―作品を作る上でのこだわりを教えてください?

まずスピーカーは全て60~80年代のヴィンテージのスピーカーを使っています。基本的に一点一点違うし、決して代えが効くようなものじゃないんです。それを全て染め直して使用しています。単純に染めた黒が好きっていうのもあるんですけど、染めている時に全部を細かく見るようにしているんです。古いものだから、虫が食べた後があったり、脆くなったりもしているものもあるので。


デッキを選ぶ際はスタイルがある格好良いスケーターにお願いして、乗り手が分かるデッキを使うようにしています。スケーターのデッキってその1枚にもの凄くストーリーが刻まれているんです。例えば同じトリックをする方であれば同じところに傷がついていたり、ステッカーの貼り方や種類に統一感があったり。その1枚のデッキから滑り方や人となりまで想像できるんですよね。


そのストーリーが刻まれたグラフィックを見て、どこに穴を空けるか、どれぐらいの大きさのスピーカーが合うのかって考えて1つの作品にしていきます。デッキもスピーカーも本当にいろんな顔があるから、相性がすごく大事なんです。

―ちなみにスケートデッキ以外のものでスピーカーを作ったりしないんでしょうか? 例えばルーツの1つであるサーフボードとか。

お話しいただくことはあるんですけど、基本的にお断りしています。ヴィンテージのスピーカーは紙で出来ているので、自然の物で鳴らしたいんです。サーフボードでアライアという木で出来た物があって、それはいつか機会があれば作ってみたいですね。





―それでは最後に今後のヴィジョンを教えてください、

正直なところ始める前から、限りがある仕事だというのは自覚しています。この年代のスピーカーはもう無くなっていく一方です。当然、スピーカーが無くなったら終わってしまうものですし、デッキへの拘りも捨て切れなかったら、このぐらいのペースで進めるしかないので。今も常にシビアに続けていますね。



お客さまは、スケートボードをした事がない方や、スピーカーに興味を持った事がないという方が多く、そんな方たちがスケートカルチャートや音に興味を持つきっかけになっているといることには、とてもやりがいを感じます。このdajacでの活動が、そういったカルチャーや芸術などに興味を持つきっかけになって頂けたら嬉しいです。


松田雪音

1984年生まれ、宮城県出身。20代前半でサーフィンと出会い、国内外を行き来しながら波乗り三昧の生活を過ごす。その間に真空管アンプ職人の師匠と、スケーター兼宮大工の大場康司氏と出会い、それぞれの師の元で働き学ぶ。
2016年、「平面バッフル型スピーカー」をスケートデッキとヴィンテージスピーカーを使用して製作した、スケートボードスピーカーブランド『dajac』を始動。現在は、新島と東京の2カ所を拠点に製作し、SNSでの告知と手売りをベースに展開している。


好奇心と直感にしたがって、自分の世界を広げた松田さん。
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応募期間:2020年3月16日(月) 10:00 ~ 2020年6月1日(月) 9:59
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