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立体的コラージュで表現する TOMO & COの世界でバズるシューズ

インパクトのあるエアソールなど、秀逸なデザインと機能性を融合したシューズを世に送り出している「TOMO & CO」のデザイナー、小野崎朋孝さん。自分が面白いと思うものをとことん楽しむライフスタイルの中で育まれた、自由な発想から生まれるシューズには、誰にも真似できないオリジナリティが息づいている。そんな小野崎さんの創作に対するこだわりや、HAPPYになれるモノ・コトについて伺った。


―まずは小野崎さんがどんな幼少期を過ごして、ファッションに目覚めていったのかお伺いしたいのですが。

小野崎:僕の父親が昭和7年生まれで、「アメリカものが一番」という世代の人で、『スタンド・バイ・ミー』とかアメリカの映画もよく観ていて影響を受けましたね。リバー・フェニックスの真似をして、リーバイスを履いたり、無地Tシャツを着たりしていました。でも当時はどこに売っているのかよく分からなかったので、母親が見ていた通販カタログとかで、女ものの無地のカットソーを通販してもらったりしていました(笑)。

―(笑)。その頃はどんな靴を履いていたんですか?

小野崎:小学生の頃に『スラムダンク』が大人気で、みんなナイキのバスケットシューズを履いていたけど、僕は小5でジャックパーセル、小6でオールスターのハイカットでしたね。まわりとはちょっと趣味が違う子でした。


―そしてブランドを立ち上げたきっかけはなんだったんですか?

小野崎:グラフィックデザインを独学で学んでいて、大学時代にアパレル会社でデザイナーとしてアルバイトをしていたんです。それで、大学を卒業するタイミングで自分でブランドをやろうと、「ARTYZ」というブランドを立ち上げました。10年くらいやっていましたね。

―そこから「TOMO & CO」へと、どのように変遷していったのでしょう?

小野崎:立ち上げてもう5年になりますけど、ちょうど自分の子どもが保育園に入った頃に「お父さんって、なに屋さんなの?」と聞かれたんです。そのときにスッと、「洋服屋さん」って出てこなくて。いつのまにか、まわりに仕事を振って、ただお金をまわしているだけのルーティーンワーク、という感じの状況だったんですね。だったら自分の目の届く範囲でいいから、工場へ直接足を運んで指示したり、素材なんかも自分でしっかり吟味して、ということに集中しようと思って。それで「ARTYZ」を止めて、その中でも得意だった靴と帽子だけやろうと「TOMO & CO」を始めました。


―ご自身の作る靴へのこだわりは?

小野崎:これまでグラフィックデザインでずっと平面をやっていたので、「TOMO & CO」は立体的なコラージュをやりたいなと。比較的みんなが分かりやすいシューズのアイコン的なデザインが乗っかっているイメージの“ブリコラージュ”がテーマです。


―代表的なモデルは?

小野崎:エアサンダルとジャーマントレーナー、ホスピタルシューズですね。たまたまなんですけど、今のファッション界のアイコン的存在のニック・ウースターが東京に来たときに、日本で買ったものとしてインスタにジャーマントレーナーを載せてくれたらしいんです。その翌朝、起きたら僕のフォロワーがいきなり1000人くらい増えていて。アカウントを乗っ取られたのかと思った(笑)。


―それは確かに勘違いしますね(笑)。そしてTOMO & COといえばやはりエアソールの大胆なデザインが印象的ですが、このアイデアはどこから生まれたのですか?

小野崎:僕は身体のサイズが大きいので、腰を痛めていて。だからクッション性がすごく高い靴があればいいなと。ただそれだけなんです(笑)。あとは昔、通っていた古着屋に、アディダスのガッツレーにシャークソールをカスタムしたものとか、すごく変な靴がいっぱい売っていて。そういう、ストリートにあった面白いものからイメージを膨らませた部分もあります。


―実際に目にしたものからイメージを膨らましているんですね。そういった遊びや趣味が創作のイマジネーションに繋がることが多いと思いますが、ご自身がHAPPYになれるモノ・コトにはどのようなものがありますか?

小野崎:そうですね。リアルなモノ・コトからが多いです。HAPPYになれるモノといえば銭湯ですね。元々好きだったんですけど、大阪出張の時とか「THE UNION」の牧田耕平さんたちと一緒に銭湯へ行くようになってから、水質とかも気にするようになりました。医学的に判明しているらしいんですけど、体温が上がると脳まで血液の循環が良くなるから、なんというか、すげえイケイケになるらしくて。ポジティブな状態でいろいろ考えることができるんです。


―例えば銭湯に行くときにこれはマスト、というアイテムはあります?

小野崎:「THE UNION/THE UNIIN」のNEW-YOKUスウェットパーカーはよく着て銭湯に行っています。そしてEVISBEATSのアルバム『ムスヒ』の収録曲「NEW YOKU feat CHAN-MIKA」を聴きながら銭湯クルーズするのがお気に入りです。

―そういえばアロハシャツのブランドもやっているとか。

小野崎:「Aloha Blossom」というブランドを沖縄の友達とやっています。このブランドの面白いところは、普通洋服のブランドって通年運営するじゃないですか。ブランド名に”aloha”と付いているとおり、基本アロハシャツだけの展開で販売期間のメインは春から夏にかけて、秋冬は次の年の仕込みという、農家さんや漬物屋さんみたいな仕事のスタイル。


―まさにそうですね(笑)。

小野崎:手捺染という、いわゆる手刷りで生地のプリントを繋げていく手法で、めちゃくちゃ生地を作るのに時間がかかります。作れる量も限られるので廃番の柄がなく、お客様が待っていただけるなら翌年に買えるというのも、僕がいままで経験してきたアパレルと違って面白いなって思います。

―靴にしろ、アロハにしろ、こだわりを全面に出した多角的な活動を展開していますが、今後、どのような展望を持っていますか?

小野崎:ブランドを始めた頃もこれを職業にしようと思っていなかったし、今も特にないんです。ブランドってすごく絶妙なバランスでやらなくてはいけないし、ビジネスし過ぎても色気がない。いざとなったら別の仕事で食えたらいいや、という覚悟がないならやらないほうがいいんじゃないかって個人的にはおもいます。モノ作りはマイペースにやっていきたいですね。


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小野崎朋孝(おのざき・ともたか)
1980年千葉県富津市生まれ、「TOMO & CO」デザイナー。2004年に「ARTYZ」を設立、11年目に「TOMO & CO」へと変更し、靴に特化したモノ作りで定評を得ている。”トラディショナルを壊さずに新しい靴を作る”がコンセプトの革靴ライン「TOMOTAKA ONOZAKI」も展開中。

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