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Naohiro Yakoが撮影する渋谷のハロウィン

17歳の時にVJをはじめ、flapper3 Inc.を立ち上げ映像作家、グラフィックデザイン、VJというクリエイターとして活動するNaohiro Yako。ULTRA JAPANなどの国内フェスでのVJにbanvoxのオフィシャルVJや、安室奈美恵、LiSA、初音ミクなどのコンサート演出映像を手がけている。

自身で音楽レーベル「分解系レコーズ」を主催し、リリースしたコンピレーションが文化庁メディア芸術祭で受賞するなど、多方面で活躍するNaohiro Yakoだが、今年急激にInstagram界で注目を浴びるようになった。日本国内外のウェブメディアやInstagramアカウントがわれこそはとYakoの写真をフィーチャーしはじめると、彼のフォロワー数は急増。

そんな今、要注目のフォトグラファーNaohiro YakoがKODEのために「渋谷」、「新宿」、「秋葉原」、「大阪」で写真を撮り下ろし。彼へのインタビューと合わせて、4回にわたり写真の解説と共に紹介していく。

もともと旅行が好きだったNaohiro Yakoは、友人にカメラを勧められてSony RX1Rを去年3月に購入したのがなんと始めてのカメラだという。その後カメラに一気にハマり、すぐに秋にはデジタルミラーレス一眼のSony α7Rを購入し、メイン機として使用している。

彼が写真にハマるきっかけになったのは世界中の美しい風景を更なるレベルに昇華した作品をクリエイトし続ける「beautifuldestinations」のJACOB RIGLIN の写真。彼の写真がきっかけでYakoは旅先で写真を撮りたいと思うようになったそうだ。

Yakoが写真を撮り出す前から存在は知っていて、今でもリスペクトしているのはLIAM WONG。彼もYakoと同じく、ゲーム制作会社でグラフィックデザインディレクターをしながら写真を撮り、Instagramにアップしている。「彼の写真で自分の中の写真の定義が広がった気がします」と、YakoはLIAMには特別な想いがある。

もちろんYakoが写真にハマるのを後押ししたのはInstagram。Yakoは「日本で活躍するINSPIRATION CULT MAGの存在を知ったのは大きかった」と、日本を代表するアーティスト集団の自身への影響を語る。またYakoが影響を受けた日本のフォトグラファーとして、kohki保井崇志spatialflowmeru.jpの名前を挙げてくれた。またYakoが最近注目している海外のフォトグラファーはhobopeebaemmett_sparlingの2人だそうだ。


ー ハロウィンで賑わう渋谷をYakoが撮影

10/31、ハロウィンで賑わう渋谷で、仮装した人、人、人であふれかえる街を撮影した。


Yakoはこの作品を、実は3枚の写真を合成して制作したと明かしてくれた。様々な角度で撮影した3枚の写真を合成し、元イメージを準備。その作業はPhotoshopで20分くらいでできるそう。また合成した生の写真をYako風のサイバーパンクでシネマティックな色合いにするために様々なパラメータを調整する。

画像編集前の3枚

Yakoはその合成や現像というPC上での作業よりも、実際は撮影に時間をかけていると語る。撮影場所によっては、ずっと同じ場所で人や車の動きなど良い瞬間を待って撮影することも。時には30分以上待つこともあるとか。この渋谷の混雑の中、同じ場所で数十分シャッターチャンスを待つことは考えただけでも大変な作業だ。

今回、Yakoが渋谷のハロウィンの写真で意識したのは「トライポフォビア」(蓮ようなぶつぶつ恐怖症)にも近い、群衆で埋め尽くされた街の圧倒感。その密度を表現するためにYakoは、広角レンズではなく55mmという標準の焦点距離のレンズで3枚写真を撮影し合成したという。人と人が圧縮されたように見えるレンズ上の効果を利用した、その一手間がこの写真の密度感の表現につながっている。

ー 独学で学んだ画像編集の唯一無二のスタイルのレシピ

Yakoの現像(画像編集)のスタイルは独学。自分では「これが正しいのかもわかってない」と言うが、Yakoは現像の時に、色を塗るように明るくしていくそう。だから撮影も後で明るくすることを念頭に置いて、基本的に暗め(アンダー)で撮影している。さらに現像作業の段階で画像を「かなりイジる」ので、細部の階調感や解像度を重要視しているそう。必然的にISOと呼ばれる数値を100~200の間で撮影しているそうだ。

ー yakoにとっての渋谷

冒頭でも言及したように、Yakoの本業はVJ。秋葉原や渋谷ではDJをすることもあるそう。だからYakoにとって渋谷は「クラブの街、子供の街」というイメージがあるそうだ。

「近年はハロウィンやカウントダウンなんかでも若い子が必ず集まる場所になっているので、賛否はあると思いますが、良い意味でも悪い意味でも渋谷の『子供の遊び場感』が好きですね。街としての熱気やパワーは国内だと他の街に比較にならないほどあると思うので、このままであってほしいと個人的には思います」

Yakoがこのままでいてほしいと願う、超混雑をきわめたハロウィンの渋谷での撮影、Yakoは「とにかく人が多すぎて動けなかったとこですね。お祭り感は好きなので見てる分には楽しかったですが、撮影自体は地獄でした」と、少し苦々しく振り返った。次回はYakoが新宿で撮影したショットをお届けする。

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