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現代の新しい社交場

社会人になった私たちは、若き日々に忘れてきてしまっている何かがある。自然なインスピレーションが集まり、自然に新しい何かが生まれるハングアウトの仕方を澁澤侑哉が教えてくれた。

Jacket / DIESEL / https://www.diesel.co.jp
Pants / CULLNI / https://www.cullni.com
Sandals / EMU Australia / http://www.emuaustralia.com/jp



テラスハウスアロハステートに出演したことにより、大ブレイクしたモデルの澁澤侑哉。Girls Awardのランウェイを歩いたり、さまざまなファッション誌やCMにも出演し、今後に期待すべき人物の一人である。

テラスハウスにて彼の性格や生活感、雰囲気を掴めた人は多いだろうが、同番組を見てない人のためにもここで改めて「社交場」という切り口で彼の生活面について改めて紹介しようと思い、本人に話しを聞いた。基本的に彼は「新しい出会い」を求めて外に繰り出すというよりはいつもの仲間といつもの場所でハングアウトすることが好きなようだ。「地元の友達と遊ぶことが多いです。昼間はゆっくり家で過ごしたり、ツーリングに行ったり。夜はみんなでカラオケに行ったりお酒を飲んだりですね。」そして、彼の代表的な遊び場は幼少期から馴染みのある「ボウリング場」だと言う。


数あるレジャー遊びの中でなぜボウリングなのかと聞くと、「きっかけは、小さいときに母と通い始めたことです。そこでハマって定期的に通い始めました。マイボールとマイシューズも持ってたんですよ。そこから、毎年お正月にいとこ全員とボウリングに行くのが恒例行事になっています」という答えが返ってきた。小さい頃からの彼の嗜好を大人になった今も継続しているのだ。「小学生の頃、横浜のラウンドワンで、自分で100円入れて音楽を流せる機会があったんですが、DJ OZMAの『アゲアゲevery』を流しながらボウリングすることにハマっていた時期もありました。投げたボールが隣のレーンに入ってしまったのにストライクを取ったりしたこともありました。いい思い出がたくさんあります」と彼は言う。


ボウリングというものの楽しさはまさにそこにある。サッカーや野球などのスポーツは、我を忘れるほどの真剣勝負だ。走り回り、汗をかき、気がつけば試合が終了している。そういったスポーツはそれで、素晴らしい達成感と楽しさがあるが、社交とはまた少し違う。それに比べてボウリングの美学は、リラックスしつつのアドレナリンラッシュにあるのではないか。


自分の番が回ってきたときの1分ほどは自分とボールとピンの真剣勝負だ。周りの視界や音は消え、ボールに全てのパワーを向ける。そして、ボールがピンに当たった瞬間、その緊張感は解放される。そして背後からは友達の反応の声が聞こえる。席に戻り、ビールでも飲みながら、次の投手を見つつ、仲間と会話が弾む。緊張とリラックスのインターバルによって体が刺激され、会話が弾む。全てにおいてメリハリというものはすごく大切である。家でまったり過ごすことにはそれ相応の良さがあり、サッカーのクラブチームに入って週末に体を動かすのも良い。しかしボウリング場は、適度なバランスの調和がとれた遊びの場である。日頃のインスピレーションを交換しやすい環境なのではないか。


力を抜き、いつもの仲間とゆっくりしつつも、いい具合にシャキッとできるこの空間は大切な何かを忘れないための素晴らしいツールである。社会人としてのマインドセットは捨てずに、でも自然で当たり前の人間交流を続けることはできそうでなかなかできないことだが、惑わすものばかりのこの世界で精神軸を動かさずに、でも日々成長することは非常に大事である。ボウリング場はそんな場なのかもしれない。


会議や打ち合わせ、クラブやバーなどでももちろん新しいものは生まれる。ボウリング場に縁がない人も多いかもしれない。学生時代以来行っていない人も多いかもしれない。しかし、現代の社交場の一つであるこの場所に行ってみたら、また新しい何かが生まれるかもしれない。

PHOTO : HIROTSUGU SODA
STYLING : KOSEI MATSUDA [Signo]
HAIR : KOKI NOGUCHI MODEL : YUYA SHIBUSAWA [BARK in STYLe]
EDIT & TEXT : KODE 編集部

[トップ画像]  Tops , Pants / TAAKK / http://www.taakk.jp/

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