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COMMON PERSON

-あのクリエイターの“衣・食・音”-

様々な分野の第一線で活躍するクリエイターたちが思い入れを持つ特別な場所。
そこには衣・食・音をキーワードに、クリエイションが生まれるインスピレーションがあった。
彼らの声を訊きながら、その着想のヒントを紐解いていく。
猿丸 裕基さん
#
神宮前
FASHION

ニューヨーク仕込みの本物のピザを、本場のスタイルで食すことが出来る「PIZZA SLICE」のオーナー猿丸裕基さんにとってのファッションとは、その食へのこだわりと同じく、単純な表面だけを考えたものではない。シーン全体を俯瞰して見渡す広くて深いその視野は、世界中から独特なファッションを求めて人々が訪れる東京原宿の新たなるトレンド発信スポット「UNION TOKYO」に向かう。猿丸さんのスタイルが、ニューヨークから発信されるストリートウェアリテーラーを訪ねたのは、他ならぬLONOさんに会うためのものだ。これからのシーンを盛り上げるための大いなる視点を二人の目を通して見ていきたい。

グローバルに移ろうカルチャーシーンの今−
猿丸 「LONO君は「UNION TOKYO」が出来てからとても忙しくなったんじゃない?」

LONO 「ここに来てようやくお店も落ち着いて、スタッフそれぞれの役割が定まってきたので、僕が動けるようにはなりました。お店のイベントなどもやっていきたいなと計画中です。海外だとみんなで夜遊びに行く元気がすごくて、クラブのイベントとかも盛り上がっていますし、カルチャーがどんどん動いていますよね。僕も相変わらずライブは好きでよく行っています。韓国のソウルはそういった面では、いい意味でアメリカのカルチャーに刺激を受けてクラブにくるお客さんも感度が高い人がとても多くて、僕もシーンチェックに行ったりしています(笑)。ファッションもすごく頑張っていて今はもうオリジナルでクオリティが高いブランドも出て来ていますよ。その面 VERDY君の「Girls Don't Cry」は先駆け的な位置として進んでいて凄いです。この間「UNION」コラボでポップアップをやったんですが、それもすごく楽しかったです。」

猿丸 「若い子たちに夢があって良いよね。LONO君は英語も日本語もイケるから良いんじゃない(笑)?これからはグローバルにつながる一つのシーンが広がっていく気がするよね。」

LONO 「確かに一つの国にいるというよりは、今は、色々な国を動きながら面白い場所へ向かうということがスタンダードですよね。行ったり来たりすることは当たり前のことになると思います。みんなそういう動きをしていますよ。それでも、ムーブメントの感覚は同じなので行く先々で一緒になりますね。この間もパリでVERDY君と会いました(笑)。その後LAに向かってみたいな同じ動きをしています。」

猿丸 「そこに入っていることがすごいと思うよ。」

LONO 「ある程度そういった環境を作れた時には、東京はやっぱり住みやすいし、息を抜ける良い街ですね。ちょうど良いんです。海外にいるとやっぱり日本って良いなと思います。」

猿丸 「最近のニューヨークは完成しきった感じがするんだけど、シーンとしてはどうなのかな?」

LONO 「確かにニューヨークにいた人たちもLAに引っ越したりしていて、シーンとして、今はLAやソウルの方が面白いですね。みんなそう思っているんじゃないかな(笑)。」

猿丸 「5年くらい前のワクワクする感じが少なくなっているよね。」

LONO 「ソウルはまだまだラフなんですけど、街が動いている感じにみんなが何かを求めているところがあります。もうちょっとこれからだと思います。」

猿丸 「ソウルにピザ出そうかな(笑)。」

LONO 「やった方が良いですよ(笑)。ニューヨークスタイル全開でお願いしたいです。」

ファッションとフードのアプローチがつながる-
猿丸 「LONO君はニューヨークにずっと住んでいたので、やっぱりバイブスをわかってくれるよね。」

LONO 「何かをやる時のペースが、常に動いていないと気が済まないところがあります。それはやっぱりニューヨークのスタイルならではのもので、そうじゃないと物足りないですよね。それはLAにはないものです。のんびりしているというか暖かくて、そのチル感がちょうどバランス良くなった今だからLAなんですけどね。」

猿丸 「LONO君はお店によく来てくれているんだけど、ニューヨークにいる時にイベントで一緒になったことが仲良くなったきっかけだよね。僕が表参道のお店をオープンさせた頃に、ちょうどLONO君が日本に帰ってきたり、タイミングが面白いよね。」

LONO 「猿丸さんの「PIZZA SLICE」の場所も大きさもちょうど良くて"イベントさせてください"みたいな、いつもお願いばかりですみません(笑)。」

猿丸 「そのイベントがまたちょっと違っていて、LONO君は本当に良くわかってる(笑)。街に新しいカルチャーを作ろうと思った時に、フードのお店だけで頑張ってもやっぱり盛り上がらなくて、そこにファッションのお店が一つあるだけで目的地が出来てシーンが生まれるんだよね。だから体験というか"行く"という楽しさに連れていってくれるお店って面白いと思う。そういうことをLONO君にやってもらいたいなあ(笑)。」

LONO 「先を走ってカルチャー作るということは絶対に面白いですね。もう街開発ですよね(笑)。実はここの「UNION TOKYO」も、もっと多くの人にここまで来てもらいたいという思いを持って作った部分があります。面白いエリアなので盛り上がってくれたら嬉しいですね。」

コミュニティとカルチャーとこの街−
猿丸 「この街にとって「UNION TOKYO」は本当に良い役目になっているよね。中央の一定のところにしかない人の流れを、みんなが知らなかった新しいエリアに伸ばすということは良いことだよね。」

LONO 「ファッションを買ってもらうということよりも雰囲気を大事にしていて、コミュニティがあって、色んな人がこの場所がいいなって思ってくれたら最高ですよね。ここでしか買えないものも確かにあるんですが、「UNION TOKYO」というここの場所の意味ですよね。」

猿丸 「やっぱりこの場所を盛り上げたいというモチベーションでやっているお店は面白いよ。」

LONO 「その方が長続きしますし、周りのサポートがあってこそ、お店の評価につながると思います。コミュニティのサポートがあってカルチャーが生まれますよね。カルチャーがあってのブランド、カルチャーがあってこそのショップです。」

猿丸 「カルチャーってよく言うんだけど上手く説明は出来ない。買えるものでは絶対になくて、時間をかけて育てるものだから、まずコミュニティを大事にして生まれてくるものだよね。その点原宿にLONO君がいると安心します(笑)。」

世界を見渡すと、今面白いモノやコト、そして人はそのいる場所を飛び越えた立ち位置を持っている。ローカルに支えられたセンスを勝ち取った本物のバイブスが世界中に広がっていく。「PIZZA SLICE」が切り拓くカルチャーが、人の流れを作り、「UNION TOKYO」を目的地とするシーンの生まれる瞬間を楽しみたい。猿丸さんとLONOさんが見る景色は東京のこの街の新しい楽しさにつながっていく。

2018.6.29

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SHOP INFO

UNION TOKYO

〒150-0001
東京都渋谷区神宮前 2-26-5-1F
TEL:03-6434-5510
営業時間:11:00〜20:00 不定休
https://www.uniontokyo.jp/

猿丸 裕基
猿丸 裕基

ニューヨークスタイルのピザを提供する「PIZZA SLICE」は、"純粋にピザが好きということがすべて"と話すオーナー猿丸裕基さんのバイブスが込められる東京の大いなるフードスポットだ。ブルックリン仕込みのピザは食の枠を飛び越えて、あらゆるシーンからのリスペクトを受ける。スタッフのパワフルで自由な感覚が、しがらみのない新たなピザ屋のカタチを見せてくれる。スライスされたピザがこの街のカルチャーを切り拓いていく。

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