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COMMON PERSON

-あのクリエイターの“衣・食・音”-

様々な分野の第一線で活躍するクリエイターたちが思い入れを持つ特別な場所。
そこには衣・食・音をキーワードに、クリエイションが生まれるインスピレーションがあった。
彼らの声を訊きながら、その着想のヒントを紐解いていく。
遠山 正道さん
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中目黒
MUSIC

食べるスープの専門店『スープストックトーキョー』をはじめ、セレクトリサイクルショップ『PASS THE BATON』、ネクタイブランド『giraffe』など、数多くの事業を通して、常に新しいカルチャーを発信するスマイルズ。その代表でもある遠山正道さんがオススメするミュージックスポットが、中目黒高架下にあるレストラン『PAVILION』だ。「LOVEとART」をコンセプトに遠山さん自身が手掛けた本店は、多くの有名アーティストの作品と、さまざまなギミックが楽しめる大人のための異空間である。

目黒川沿いのエントランス(ランチタイム用)を入ると、まず目に飛び込んでくるのが西野達さんの作品。昭和を感じさせるレトロな街灯からVESPAが逆さまに吊るされるという存在感抜群のアートワークに、どこかスナックのようなバーカウンターの上を見上げると名和晃平さんが手掛けた巨大な照明のような作品「Black Ball」。内側に鏡を取り付けた本作は外に光を発するミラーボールとは逆の発想で、内側に光を放ち、外に影を放っている。さらに奥にある廊下(ディナータイム用のエントランス)には、サカナクションの山口一郎さんが手掛けた行灯をイメージした作品が並ぶ。他にもコーエン・ヤングさん、川島小鳥さん、conixさん、濱口健さんなど、随所にアート作品が展示され、どこに座ってもアートが楽しめるになっている。

そんなアートワークが溢れる店内に欠かせないのがBGM。定番のダンスミュージックや流行りの曲が大音量で流れる中、突如流れてくる山下達郎さんや吉田美奈子さんの曲に意表を突かれる。突然のあたりいったいが大人のムードに包み込まれるのだ。選曲はCompumaこと松永耕一さんによるものだ。「人はお店に関してどこか人の座敷というか、他人の空間に感じてしまうと思うんですよ。このPAVILIONは自分たちで手掛けているとはいえ、お客さんとしてしまえばやっぱりその認識は残ってしまうんです。でも好きな音楽や青春時代に聴いていた音楽を聞くと、その空間が突然自分だけの空間に感じられることがあるんです。私にとってそれが山下達郎さんや吉田美奈子さんの楽曲なんです。独特の懐かしさや当時の恋愛など、そういう気持ちが蘇り、その場が変容していくような」

「松永さんにはPAVILIONだけではなく、スープストックのBGMも選曲してもらっていますが、選曲の考え方は全く逆なんです。スープストックは、誰の曲か認識できないようなマニアックだけども心地良い曲。曲も空間もスープのように流れていくように演出していす。PAVILIONは、コンセプトである『LOVE』が直接的に響くように選曲してもらっているんです。何かドラマが生まれるような、そんな心情に訴えかけるようなディスコのような空間にしたいと思っています。だから普通にレストランに比べ、少し暗いし、音量も大きい。男女が顔を寄せ合いながら喋るようなイメージですね。私たちの年齢にはちょっと照れくさい感じあるんですけど、それがまたリアルなんだと思うんです」

もう1つPAVILIONには欠かせないLOVEの要素と言えば、ROMANというオリジナルコインと、そのコインでしか購入できないサービスだ。『愛の? ロシアンルーレットたこ焼き(1ROMAN)』や『リトルシャンパンタワー(5ROMAN)』などのユニークなフード系サービスから、女性に振る舞える『1輪の小さなブーケ(1ROMAN)』やラブレター『男は恥ずかしく女は嬉しい読みもの(0ROMAN)』などのちょっと刺激的なもの。さらに藤井フミヤさんやミハラヤスヒロさんなどのボトルが飲める『ラブロマン酒 -あの人のボトルキープ-(1ROMAN)』や『大盤振る舞いで愛を分け合う(25ROMAN)』などのユニークなサービスまで。「様々なギミックと空間で『LOVEとART』を楽しんでもらいたいと思っています。例えば"あちらの紳士からです"なんて言って花束を贈ったり。そういうのをイヤラしくなく、スタッフも楽しめるようにしています。さまざまな事業を通していろんなシーンに関わってきましたが、その中には表向きに出ることはあまりないですが、人間として生活していると『恋愛』って当たり前にあると思うんです。しかもそれが原動になったりと、実はすごく重要なことだと思っています。そういう人間の本質的な部分を、スマイルズとして正面から追いかけたのが、このPAVILIONです」

『LOVEとART』。一般人ではちょっと嫌煙しがちなド直球なテーマを掲げるPAVILION。どんな人でも『ART』を体感できる空間と、『LOVE』を楽しめるユニークなアイディアが詰まったドラマチックな大人のレストラン。ぜひ、一度を足を運んでみてほしい。

2018.4.20

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SHOP INFO

PAVILION

〒153-0051
東京都目黒区上目黒一丁目6番10号
TEL:03-6416-5868
営業時間:月-木 18:00~24:00(L.O. 23:30)
金 18:00~26:00(L.O. 25:30)
土・祝 17:00~26:00(L.O.25:30) / 日 17:00~23:00(L.O.22:30)
http://www.pavilion-tokyo.com/

遠山 正道
遠山 正道

株式会社スマイルズ代表取締役。現在、「Soup Stock Tokyo」のほか、「giraffe」、「PASS THE BATON」「100本のスプーン」などを展開。「生活価値の拡充」を企業理念に掲げ、既成概念や業界の枠にとらわれず、現代の新しい生活の在り方を提案している。近著に『成功することを決めた』(新潮文庫)、『やりたいことをやるビジネスモデル-PASS THE BATONの軌跡』(弘文堂)がある。

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