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COMMON PERSON

-あのクリエイターの“衣・食・音”-

様々な分野の第一線で活躍するクリエイターたちが思い入れを持つ特別な場所。
そこには衣・食・音をキーワードに、クリエイションが生まれるインスピレーションがあった。
彼らの声を訊きながら、その着想のヒントを紐解いていく。
今野 直隆さん
#
渋谷
FOOD

今年、ファッション業界で最も飛躍的な一年を過ごした人物。その一人として間違いなく名を挙げられるのが、人気ドメスティックブランドの〈MAGIC STICK〉を手掛ける今野直隆さんだ。かつては〈NEXUSVII®〉のブランドの立ち上げに参画し、以後多くのアパレルブランドでのサポートに携わりながら、2011年に自身のブランドを始動。新世代を担うデザイナーとして頭角を表しながら、近年はイベントのオーガナイズでも注目を集め、昨年は「PUBLIC LABO BLOCK PARTY」という名の大規模な都市型フェスも主催。さらに今年〈NIKE〉とやロシア政府とのオフィシャルのプロジェクトにも参加するなど、ストリート界隈の話題を独占。まさに時の人ともなった今野さんが選ぶ、食の店となれば気になるところ。

「渋谷で遊んでいる人や職場がある人であれば、大抵は知っているお店じゃないですかね。夜遅くまでやっていて、安くて、早くて、美味しい。それだけでこういうお店は重宝しちゃいますよね」。そう語る今野さんが紹介してくれたのは、渋谷の宇田川町で40年以上も続く老舗中華料理店の「兆楽」。昼間の時間帯から明け方まで通しで営業をしていることもあって、日中のサラリーマンから夜はクラブシーンで活躍するDJやクラバーなど、幅広い客層をファンに持つ名店だ。今野さん自身もまさにそうした常連客の一人であったそう。「職場が原宿や渋谷から近かったこともあって、仕事帰りやクラブに行く前とか毎晩のように来ていましたね。軽く一杯飲みつつご飯も食べられて、肩肘張らずに入れるのがいいじゃないですか」。

着実にキャリアを積み重ね、ステップアップしながら歩を進める今野さんにとっての今気になるお店が、昔ながらの中華料理屋さんだというセレクトは意外でもありながら、その理由を聞けば思わず納得。今の自身のキャリアにも多く影響しているというほど、若い頃はクラブ遊びに没頭。夜のプレイスポットだからこそ知り合えた仲間やそこから仕事へつながることもしばしば。当時から今野さんの胃袋を支えてきたと言っても過言ではない「兆楽」は、まさに今野さんによっての思い入れ深いフードスポットだ。「特に贔屓にしていたメニューは醬油焼きそば。お店として定番だったルースーチャーハンや肉野菜炒めの定食も好きでよく食べていましたね。仲間と何人かで来ることが多かったので、種類をたくさん頼んでシェアしていました。本当にどの料理も美味しいんですよ」。

たとえ成功を収めたとしても、自身のルーツともなるライフスタイルは変わることなく、あくまでも等身大なスタイルを貫く今野さんからは、やはりストリートで養われたたマインドが感じられる。「ラグジュアリーな場所や高級志向なお店も行かないわけではないけど、渋谷は昔から遊んできた街だし、ふらっとお店に来ると誰かしら知り合いがいたりして(笑)。そこで盛り上がって一緒に遊びに行ったりとかもあったなぁ。やっぱりみんな落ち着くお店が結局一番なんだよね。決して綺麗なわけではないけど、その雑多感のある雰囲気が良いんですよ」。

2018.04.06

  • shop photo

SHOP INFO

兆楽

〒150-0043
東京都渋谷区道玄坂2-6-2 藤山恒産第一ビル1F
TEL:03-5459-2300
営業時間:11:00 ~ 27:00(L.O.26:30)

大田 由香梨
今野 直隆

ブランドデザイナー。2011年に自身のブランドとなる〈MAGIC STICK〉を始動させる。さらに国内外の強いコネクションを活用し、多くのイベントやアーティスト招聘、コラボレーションを実現。近年では海外の展示会にも積極的に出展し、国内外で高い評価を獲得。今年〈NIKE〉やロシア大使館とのプロジェクトにも参加し、その活動は多岐に渡る。

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